前野善孝研究室

研究概要

日本三大疾患の発症原因となる生活習慣病の多くは、食生活の偏りなどに起因する循環器機能不全が原因である。この食と循環器障害の関係を形態機能学・解剖生理学的に解明する基礎的研究を行っている。生体内に取り込まれた食品成分を含めたさまざまな物質の心臓機能への影響を評価する基礎的研究のため、成熟小動物(ラット)の単離心室筋細胞を用い、物質の作用による細胞内シグナル伝達経路の変化を細胞組織学的および生化学的な研究方法で調べ、その結果を生活習慣病予防の一助として活用することを目標としている。また、最近注目されている心不全治療の一つである細胞シート移植について、この方法を利用してその効果を評価する基礎的研究も行っている。