伊藤守弘研究室

研究内容

研究方針

当研究室では、健康状態に影響を与える因子(発生要因)を探索・検証し、疾病を予防する方法を確立する「予防医学」研究を進めています。「予防医学」は、我々の健康的な生活を保持するために欠かせない学問であると考えています。
現在、当研究室の主な研究対象は感染症と熱中症です。感染症や熱中症に対する因子(発生要因)を探求し、予防法を開発することを実験医学研究と、疫学(含むフィールドワーク)研究で進めています。
医学・医療が発達した現代においても、病気が発症してしまうと元の健康な状態に戻すことが困難となる場合があります。また、仮に発症したとしても病気を早期に発見し、早期に治療することで、患者さんの生活の質(QOL)を守ることが可能となります。健康で幸せに長く生きることを誰もが望んでいます。医療費や社会保障費の観点からも、病気になってから治療するのではなく、病気にならない方が望ましいことは明らかです。 当研究室の研究は主に感染症と熱中症を対象として、広い分野を網羅しながら各分野においてオリジナリティのある研究を実施しています。遺伝子・細胞レベルの基礎医学研究から生活習慣や身体生理学的な分野、メディカルチェック、リハビリテーション、公衆衛生、救急医学や死後画像診断まで、個体における疾病のあらゆるステージにおける病態(臨床)疑問を解決し、病態解明の根拠(エビデンス)創出を基礎・臨床の両側面から目指しています。これらの分野は、一見かけ離れているように見えますが、多くの点で関連しています。それぞれの分野の研究手法や成果をもう一方の分野に活用することにより、研究を展開し、様々な分野を融合させた、総合的な予防医学(システム予防医学)という新しい学際融合研究分野の創生・開拓を目指しています。これを実現するために、どこまでも科学的根拠にこだわり、健康障害の予防や対策の実践に結びつけていけるよう研究・教育を推進しています。

主な研究プロジェクト

当研究室では、以下の研究テーマを主に実験医学研究と疫学(含むフィールドワーク)研究で進めています。

ウイルス/ウイルス感染症研究

  • インフルエンザウイルス不活化メカニズム
  • ムンプスウイルスの細胞融合機構

口腔急性感染症研究

  • 唾液中歯周病原因細菌の遺伝子増幅による定量方法の検討
  • 大学アスリートの口腔内環境の把握と口腔衛生に関する意識調査
  • 大学アスリートの口腔ケアプログラムの開発と実施、検証

熱中症研究

  • 環境における熱中症対策:実測WBGTの比較
  • 灼熱環境下で競技・練習をするアスリートの生体成分調査
  • アスリートの衣服色の違いによる熱中症予防:基礎検討