2022.3.31. 2021年度も今日でおしまい
2021年度は単著を2冊も出しました。
○大場裕一『光る生き物の科学』日本評論社
○大場裕一『世界の発光生物』名古屋大学出版会
集大成と自負できる本を出すことができて、何とも言えない解放感を感じています。 伊木思海、大場裕一(2022)安城農林高等学校における陸棲ミミズ相の記録.三河生物14, 40-45.
CRESTも今日まで。ジョゼくんも今日まで。大きな変わり目を迎えている予感です。
ハーヴェイの集大成『Bioluminescence』のカバー付きを手に入れてしまった。これで、私の手元に3冊同じ本があることになる。ただし今回の本のジャケットはぼろぼろ(本体の状態は良い)。思い切ってナカバヤシに修理してもらうことにした。プロに本の修理をしてもらうのは今回が初めて。本好きとしては、ちょっと楽しみだったりする。ちょっと高かったけど、これも解放感からの勢いか。
2022.3.30. 和文論文
2021年度は、和文論文を2つ出しました。
○川野敬介、ジョゼ・パイティオ、池谷治義、大場裕一(2022)黒化型ヘイケボタルの形態、発光、および受光に関する研究.豊田ホタルの里ミュージアム研究報告書14, 1-14.
○伊木思海、大場裕一(2022)安城農林高等学校における陸棲ミミズ相の記録.三河生物14, 40-45.
和文論文を出すことは、私にとって、ナチュラリスト生物学者であることの誇りです。
2022.3.12. 拙著『世界の発光生物』が、Yahooニュースとexiteニュースにも!
拙著『世界の発光生物』がYahooニュースとexiteニュースにも紹介されました(されてました)!この辺りは、見てもらえる機会が非常に期待出来るサイトです。All Reviewsというのは本の共同通信みたいなものなんですね。
Yahooニュースhttps://news.yahoo.co.jp/articles/48bc98b71afcb18381b8531cc27d9a5b8baecf33
exciteニュースhttps://www.excite.co.jp/news/article/AllReview_00005789/?p=5
発光生物に関する知識では特段の信頼を置いている数少ない知り合いに「本出しました」と連絡したところ、すでに買っていただいたようで、おまけにこんな写真も撮って送ってくれました。発光生物学のレジェンド達の「バイブル」と一緒に私の本が並べられています(知人の許可を得て掲載)!左からハーヴェイ『Bioluminescence』(1952年)、羽根田『発光生物』(1985年)、下村『Bioluminescence』(2006年)、そして大場『世界の発光生物』(2022年)。実にありがたくて拝みたくなるような景色です。ーーって、まさか、大事な本が倒れないように私の本をブックエンド代わりにしてる、なんてことはないですよね?
2022.3.11. 書評サイト「All Reviews」に私の本『世界の発光生物』が紹介されました!
大型ウェブ書評サイト「All Reviews」に、私の著書『世界の発光生物』が紹介されました!
といってもウミホタルに関する私のコラムを一部改変したものですが。
All Reviewshttps://allreviews.jp/review/5789
ちなみに私は、書評を読むのも書くのも好きで、以前は読んだ本全ての巻末に書評を書き込んでました(最近はサボってる)。アマゾンレビューも125件くらい書いてます。評価という目線を持ちながら読むと、本がより深く読めます。とはいえ、自分の本には書評は書けない。誰か書いてくださいませ。
2022.3.8. 三四郎、それから
とある用があって夏目漱石の「三四郎」と「それから」を立て続けに読んだ。やはり漱石はいい。この「それから」の文庫本は30年くらい前に買ったものだが、奥付あたりにあったメモから今回が4度目の読了であることが知れた。岩波文庫版も持っているから実際に読んだのは4度目どころではないだろう。「三四郎」に関しては、オリジナル初版本も復刻本も持っているので、さらに何度も読んでいるはず。であるはずだが、今回もまた、初めて読んだかのような新鮮な風を受けた。そして毎回すごいなと感じ入る。読んだ時の年齢や立場で、響く部分が違うのだろう。30年繰り返し読んでもいいと思える文学に出会えたことは幸せなことだ。
他人の原稿直しばかりやっているので、たまには一番好きな文章を読まなくては自分の文章というものがリセットされないような気持ちがする。
メモ:「それから」の会話にホタルが出てくる。
主人公代助の書生門野のセリフーー「蛍てえものは、昔は大分流行たもんだが、近来は余り文士方が騒がない様になりましたな。どう云うもんでしょう。蛍だの烏だのって、この頃じゃついぞ見た事がない位なもんだ」
2022.3.3. またホタルの本
これはもしかすると、南米のホタルの本よりもレアかもしれない。ホタルと付けば何でも買いたくなるが、こうしたレアものは外せない。1987年に小学館から刊行された本である。
「ホタルは『平和』のシンボルです」(P98)。だから戦争はいけない。「中語の人にも、いのちがある。ソ連の人にも、いのちがある」(P84)。だから平和な社会を作らなくてはいけない。とりわけこのような時代、全く正しいことです。
この中に、夢の中とはいえ「蛍合戦」と思わせるシーンがあるのは興味深い。
「その言葉に、あたりいっぱいにとんでいたホタルが、千里の前に集まってきて、一つの大きな光の球になった。」(P72)
モデルとなったホタルの種はなんだろう。大連のある遼寧省には「蛍合戦」を行うとされるゲンジボタルはいない。しかし、ヒメボタルはいる。この物語のホタルも森の中で見たというから、ヒメボタルがモデルなのかもしれない。
2022.2.28. ベネズエラのホタル絵本
ホタル絵本は、ヨーロッパやアメリカや日本では珍しくないが、それ以外となるとなかなか出てこない。今回手に入れたのは、なんと南米ベネズエラのホタル絵本。アールデコっぽい独特のイラストが味わい深い。
原題は『El Cocuyo y la Mora』(1978年)、そのまま訳すと「ホタルとブラックベリー」である。なお、邦題は『ほたるのおしりに火がついたわけ』(2001年、新世研)。こんな本が翻訳されて出版されていたとは全く知らなかった。
ちなみに、主人公はどうみてもホタル科ではなくコメツキムシ科。前胸腹板にある長い突起(前胸腹板突起という)がコメツキムシ科の証である(タマムシ科のも比較的長いが)。
というより、かなり緻密に描かれているので、ピンポイントで南米に広く分布するSemiotus属がモデルだということがわかる。このグループは鞘翅に鮮やかなストライプを持つ種が多く、このイラストにそっくりである。
さきほどは「Cocuyo」を「ホタル」と訳したが、南米にはホタルもヒカリコメツキも分布しているので、本来の「Cocuyo」はヒカリコメツキとホタルを区別しない「光る甲虫」という程度の意味だと思われる。
この話は、とある理由で光らない甲虫が発光するようになったという「just so story」*であるが、それがもともとコメツキムシの仲間だったとして描かれている点は、実際の進化プロセスと一致していて示唆的である。
ただし、このお話で光るようになったのは、腹部の末端。どう見てもホタル科の特徴である。ところが、姿は黒焦げで地味にはなったがコメツキムシそのまんま。これは間違っている。
南米の発光するコメツキムシ科が光るのは、前胸の背側にある一対の発光器と腹部前端の腹側発光器(ただし、種によってはそのどちらかしか持たない)であり、腹部の末端が光る種はいない。ヒカリコメツキが黒っぽくて地味だというのは正しい。
そういえば、フェンゴデス科とオオメボタル科の祖先と思われる琥珀化石の変な場所に発光器らしき構造物があり、それを発光器だと主張してた論文があったな。童話の世界なら構わないが、科学の世界では「just so story」もほどほどにしなくてはいけない。
*”Just so Stories”はラディヤード・キプリングの名著(1902年)。日本では『なぜなぜ物語』などとも呼ばれている。進化プロセス物語の勝手なでっち上げを揶揄するときにも、この”just so story”を使うことがある。
AMAZONで中古本が買えますhttps://www.amazon.co.jp/dp/4880120936/
スペイン語版https://www.amazon.co.jp/dp/9802570427/
2022.2.26. ヤフオクで見つけた自分の本
何かホタル関係のモノがないかな、と、ときどきヤフオクで「ホタル」を検索します。すると、大抵5000件くらい出てきます。
その多くは、よくわからないフィギュアとか(キャラの名前が「蛍」だったりする)、石ころ(蛍石という蛍光する石がある)、暴走族のバイクのテールランプ(ホタルランプというらしい)、お皿(透かしが入ったホタル焼き)など、99.9%以上は不要なものですが、ホタルという言葉がいろいろなところに使われていることがわかって勉強になるし、浮世絵や知らなかった本など、たまーに面白いものが見つかります。
そんな中今回見つけたのがコレ↓。私が2013年に書いた「ホタルの光は、なぞだらけ」です。今でも売られている本ですが、珍しいのは、この個体には読書感想文コンクールのオビが付いていること。この本が青少年全国読書感想文コンクールの課題図書だった年(2014年)だけに付けられたこの特別なオビが付いた状態のよい本は、今ではとてもレアです。
というわけで、入札したくなりましたが、よく考えたら恥ずかしいのでやめました。だって、もし私が落札したら出品者が落札者の住所に郵送するわけで、そうすると「あ、この本の著者だ」とバレてしまいます。「要らないから売ります」という出品者も気まずいだろうし、「この人、自分の本買うんだー」と思われるのもきまりが悪いですよね。
この本が読書感想文コンクールの課題図書に選ばれたおかげで、それ以降たくさんの本を書かせていただく機会につながりました。多くの人は、本が書いてみたいと思ってもそのチャンスは滅多に来るものではありません。私も、この本がなかったら、そのチャンスはきっとなかったでしょう。人生どう動くかわからないものですが、少なくともこの本を書いた当時、そういった将来の損得は考えずに渾身の力を込めてこの本を書いたことだけは確かです。それが評価されるかされないかに関係なく、すべてのことに手を抜かず、常に全力で取り組むことが一番大事なことなんだと思います。
今もAMAZONで買えます(ただし、オビは違うものがついてます)https://www.amazon.co.jp/dp/477432177X/
2022.2.24. 『世界の発光生物』が届いています!
私の発光生物学研究の集大成ともいうべき著書『世界の発光生物』。原稿を見ていただいた方々への献本が届き始めたようで、「届きました」の声を受け取っております。とても好評で、嬉しいです(まあ、著者から献本を受けて悪く言う人はいないか。。)。もうすぐアマゾンでも購入できるようになるはずです。
著書の山!!皆さんの元に届きますように。
AMAZONからはhttps://www.amazon.co.jp/dp/4815810575/
2022.2.22. 朝日中高校生新聞に見開きで登場!
2月20日号の朝日高校生新聞に登場です。見開き2面でデカい!これを見て発光生物に興味を持ってくれるマニアックな中高校生が現れてくれるといいなあ。
こんどはヒャダインさんとページ共演です(左下)。
みんなで取ろう!朝日中高生新聞https://www.asagaku.com
2022.2.18. ついに出ました!『世界の発光生物』!
できたてホヤホヤ!名古屋大学出版の神舘さんが直接手渡しで持ってきてくれました。単著は、印刷物を手にするこの瞬間が最高の幸せです。重さ、紙の質感、紙の匂い。もともと本が好きなので、そういう感覚的な部分で「これが自分の本なんだ」という満足感がたまらないです。
表紙は、写真家の宮武健仁さんの作品。ホタルと発光キノコの共演です。カバーを外すと本体表紙にもこの写真が!
この本、間違いなく発光生物学者としての私の集大成です。はやくも集大成を書いてしまって、このあとどうしよう?ーーどうぞご心配なく、この本の執筆で知り合いになった各生物分類群の専門家の方々と、これからいろいろな共同研究が始まるでしょう。
AMAZONからはhttps://www.amazon.co.jp/dp/4815810575/
「えーと、ツノザメ目の魚で発光するのってどんなのがいたっけなあ?」とか「発光するナマコの仲間、あれなんて言ったっけ?」なんてとき、ありますよね。でも、ネットで調べてもなかなか分かりません。そういうときこそこの本があれば、お悩み一発解消です!
2022.2.16. 朝日小学生新聞の第1面で特集!
朝日小学生新聞の第1面にドーンと研究を紹介していただきました!藤井聡太さんや岸田首相より大きく出てますぞ。まあ、私よりキンメモドキの方がさらに大きく出てますが。
記事に写真を使わせていただいた山下さん、小野寺先生、遠藤先生、ありがとうございました。また、取材をしてくださった編集委員の山本智之さんもありがとうございました。全国の小学生に、発光生物の科学の面白さが伝われば幸いです。
ちなみに、朝日中高生新聞には、これの拡大版で見開き2面の記事が3月20日に出る予定。
みんなで取ろう!朝日小学生新聞https://www.asagaku.com
取材をしてくださった山本記者の著書『温暖化で日本の海に何が起こるのか』(ブルーバックス)https://www.amazon.co.jp/dp/4065206766/
2022.2.13. 「ダーウィンが来た!」に登場しました!
今回は、結構まともなことを言ってました(まともなことを言っている部分を使っていただきました)。キノコが光る理由です。
確かなことはわかっていないとしつつ、「何かを光ることでアピールするならば」「緑色は非常に有効な色」。
これは、ホタルの最初の祖先が緑色に光っていたという私の研究成果とも繋がっているのです!
ウェブマガジン「アカデミスト」よりhttps://academist-cf.com/journal/?p=15226
背後にはさりげなく私が改訂に関わった下村脩「Bioluminescence 3rd Edition」が置かれています。ちなみに、部屋が散らかっているように見えますが、これでもかなり片付けた方です。
後記:さすが人気番組!高校時代の友人から副学長まで、いろんな方々から「見たよ!」の言葉をいただきました。「ダーウィンが来た!」は偉大だ。
2022.2.2. 『ウミホタルの歌』をようやく入手!
そんなに古くはないけど非常に入手が難しいレア本『ウミホタルの歌』を、ようやく手に入れました!まあ、日本の古本屋サイトとアマゾンをときどきチェックしてたら、たまたま出てたというだけですが。どこかの図書館の除籍済書籍でしたが、結構高かった。そう、図書館には結構置かれている本なので、すでに図書館で借りてすでに読み終わってはいたんですが、なかなか手に入れれなかった。
武中豊『ウミホタルの歌』新風舎(2006年)
小学六年生の子供たちがウミホタルの飼育研究をして、発光の役割の解明にチャレンジするジュニアサイエンス・ノンフィクションです。本当に子供たち自身がアイデアを出し合って、自分たちで実験をして、自分たちで考察した、という「大人が手を出してない感」がとてもよいです。だから、結論も完全には出ていない。無理やり結論を出してないところもいい。
自由研究の入賞作品とかを見ると、「これは絶対に大人が手を入れたな」というのが丸わかりのものが非常に多くて、嫌になります。とくに、科学者じゃない大人が子供の科学研究に手を加えると、一般人のステレオタイプな科学的認識の思い込みのせいで、せっかく自由な発想で行った子供自身の研究が台無しになります。審査員も審査員だ。科学者ならば、そういうのを入賞させちゃだめですってば。
AMAZON(当然在庫切れだと思いますが)https://www.amazon.co.jp/dp/4797485647/
誰か、この研究を大学でやりたい人いませんか。小学六年生でもここまでできるんだから、大学生がやる気を出せば、もっとできるはず。
2022.2.1. Current Opinion in Insect Scienceに総説が掲載されました!
久しぶりに総説を書きました。内容は、ちょっと私らしくない感じですが、「ホタルのゲノミクス」について。最近、モントレー湾水族館研究所とカリフォルニア大学で博士号を取ったばかりのダリン・シュルツ博士との共著です。
実は、シュツルくんはアメリカの大学を卒業後に私の研究室に1年間在籍してたことがあり、そのときにも1つ私と共著で総説を書いています。そしてアメリカに戻ってからも発光生物の研究を続けて、今年めでたく学位を取得し、こうしてもういちど一緒に総説が書けたのは嬉しいことです。この1月からはウィーンでポスドクを開始しました。
Gold Open Accessにしたので誰でも自由に論文が閲覧できます!https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2214574522000141?via=ihub
Gold Open Access、めちゃ高いんだぞ。
2022.1.31. 『ダーウィンが来た!』に登場です!
NHKの超人気番組『ダーウィンが来た!』ですが、再来週のキノコ特集2で登場することになりました。『ダーウィンが来た!』は、私が唯一見るようにしているテレビ番組(他は基本的に全く見ません)。楽しみです。
放送日:2022年2月13日(日)19:30〜(NHK総合)
ダーウィンが来た!「マジカル・ミステリー・きのこ・ツアー2」
上の写真は、取材時にもらったステッカー。ちなみに、今回は発光キノコ特集ではなくキノコ特集なので、そんな長い時間は登場しませんよ。
ダーウィンが来た!放送予定https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/schedule/
2022.1.29. エディス・ウィダー『Below the Edge of Darkness」(2021)を読みました!
エディス・ウィダー(1951-)は発光生物の研究者としては結構有名な人。TEDにも2回登壇しています。そのウィダーの自叙伝がコレ。今年の初めに届いて、ようやく読み終わりました(本文305頁)。
ウィダーの仕事は、有人探査船(無人探査船を使うこともあるが)で深海の発光生物を観察して、発光生物の行動や発光の役割を調べること。正直なところ、あまり私の好きな研究スタイルではない。だって、見たり撮ったり採ったりするのは楽しいかもしれないけれど、何かを証明したという科学としての手堅い部分が薄すぎて面白くない、と個人的には思ってしまう。まあ、私が化学出身だからそう思うだけかもしれない。ウィダーがこう書いているのが印象的だった。
An awful lot of what we think we know about bioluminescence in the ocean is just guesswork. (p144)
It was a notion that kept recurring in my career, like an itch I couldn’t scratch. (p152)
ちなみに、ウィダーと同じような研究スタイルといえる先人がひとりいる。同じアメリカのウィリアム・ビービ(1877-1962)だ。まだ無人探査船も高感度デジタルカメラもない時代、ビービは潜水球(ほんとに鉄でできた球)に入ってなんども深海を調査し、当時誰も見たことがなかった深海の発光生物を数多く(非常に多く)目撃して、本や論文に記録を残している。実は、ビービも私はあまり好きじゃない。深海発光魚の克明なスケッチを膨大に残している一方で、深海で見てきた様子の話が正直なんかウソくさい(どうも盛ってる感じがする)。
ウィダーもやはりビービは意識しているようで、テレビドキュメンタリーがあまり好きじゃなかったり、自分を語ることに乗り気じゃなかったりしているのは、その反動のような気がするーー「私はビービとは違う、真の科学者よ」という感じか。
ウィダーの評価されるべき仕事の一つが、巨大イカの撮影に大きな貢献をしたことだ。NHKのテレビでも有名になった小笠原沖でのダイオウイカの撮影成功は、ウィダーの手柄だとも言える。ウィダーは、ムラサキカムリクラゲのグルグルと回転するような発光パターンを模した装置「e-jelly」を作成してそれを深海に持っていくことを考案した。すると面白いことにダイオウイカやアメリカオオアカイカなどの今まで謎に包まれていた巨大イカがどんどん集まってきたのである。これは素直にすごいと思う。私だったらそんなこと、たとえ思い付いても「どうせうまくいかない」とやって見る気さえ起こらなかっただろう。
オススメかと言われると、個人的には微妙。もちろん、発光生物学者としては読んでおかなくてはいけない本だし、深海の冒険にワクワクする人は読んで面白い本だとは思う。最後は、地球環境のこと。まあ、そっちでまとめるのはお約束だな。
アマゾンKindleだと激安ですhttps://www.amazon.co.jp/dp/B08NSJS5CD/
TED(ダイオウイカの巻)https://www.youtube.com/watch?v=krDdv9KLmuM
2022.1.21. 『世界の発光生物』予約受付開始!!
私の「発光生物学」の集大成ー『世界の発光生物 分類・生態・発光メカニズム』(名古屋大学出版会)の予約受付が開始してしまった!驚いた。何が驚いたって、私のカバンの中にはまだこれのゲラが入っているのだから。本当に出るのか?いや、出版助成をもらっているから何が何でも出さなくてはいけない。というわけで、必ず出ますので皆さんヨロシク!
バクテリアからキノコ、クラゲ、カイメン、ホタルから魚類まで。分類から、生態、発光メカニズムの分子生物学まで、発光生物の全てがこの一冊に入っています。
税込5,940円は、ちょっと高く感じますよね。でも、羽根田弥太先生が『発光生物』を出版したのが1985年で、それ以降発光生物の全てをまとめた本が約40年ずっとなかったのだから、今、発光生物に関心のある人は持ってて損はありませんと、強くお勧めしたい。内容も、424頁と盛りだくさんです(ちなみに、羽根田先生の『発光生物』は、319頁で当時6,200円でした)。
表紙デザインもだいたい固まってきてるんですが、まだ秘密。かっこいい表紙ですよ。
名古屋大学出版会のサイトhttps://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-1057-3.html
AMAZONからもhttps://www.amazon.co.jp/dp/4815810575/
2022.1.13. ほたるさわ
2022年さいしょは、この絵本!絵本作家の菊池日出夫さん作『ほたるさわ』です。「ほたるの絵本だな」と思って近所の図書館で何となく借りてきたんですが(写真右)、これが素晴らしかった。というか、ワタシ的には情報量多すぎ。
まず、幻の現象ーー通称「蛍合戦」(飛翔するゲンジボタルが塊になる現象)が描かれている。動画はもちろん写真さえ残っていない幻の「蛍合戦」を実際に見た人のイラストレーションが存在したとは!
つぎに、絵本の舞台である長野県佐久地区の方言「〜ずら」が使われている。今や、コマさんですっかり有名な「〜ずら」であるが、リアルにこの方言が描写されているものを初めて見ました。この言葉遣いが素朴な絵とともに何ともいい感じなのです。
他にもいいとこ満載なんですが、長くなるのでまずはこの辺で。素晴らしい絵本に出会えました。
現在絶版なので、ヤフオクで買ってしまいました(写真左)。私が手に入れたのは、書籍版ではなく「こどものとも」の冊子。
菊池日出夫『ほたるさわ』(こどものとも通巻268号)2008年.福音館書店
2021.12.24. 良いお年を!
今年ももうすぐおしまいです。皆さん、良いお年を!ちなみに、私の年末休みは、確実にゲラチェック作業で終わります。まあ、文章を練るのは嫌いな仕事じゃないんですが、なにせ分量がハンパないので。。。
3日で赤ボールペン替芯を1本使い切りました。直しすぎという話もある。。
2021.12.21. 中日新聞に本を紹介していただきました!
中部圏で圧倒的なシェアを誇る中日新聞さんに、今日の朝刊で、私の本『光る生き物の科学』を紹介していただきました。思ったよりも大きく取り上げていただき感謝!私にしては精一杯の笑顔で本をアピールしています。
アマゾンを見るとさっそく1冊売れたようす❤️
アマゾンからのご購入はこちらhttps://www.amazon.co.jp/dp/4535805113/
2021.12.14. 大府東高校で発光生物の講義をしてきました!
大府東高校で発光生物に関する講義とホタルミミズ採集を実施し、地元の地域情報チャンネル(メディアスチャンネル)でも紹介されました。大府東高校では、2018年から毎年講義と調査しています。継続していると何かしら面白いことがわかってくるもので、全国的にも珍しいハプロタイプVのホタルミミズが高校敷地内でたくさん見つかってきました。
メディアスチャンネルhttps://www.medias-ch.com/movie/115275/
2021.12.8. ロイド博士逝く
ジェイムス・ロイド。ホタル研究者ならば、知らない人はいない巨人である。木製の蝶ネクタイがトレードマークだ。サラ・ルイス『ホタルの不思議な世界』にも登場するように、控えめに言っても「自身の非社会性を誇るような人物」(p68)であるロイドが学会にはほとんど顔を出すことはなかったが、私は2014年にフロリダで開かれた国際ホタル学会で一度だけ会っている。さすがに地元フロリダで開かれた国際ホタル学会に参加しないわけにはいかなかったのだろう。始終無口で、話しかけることができなかったのを覚えている。
そのロイドが最近亡くなったというニュースを知った。またひとり、偉大で我武者羅な発光生物学者がいなくなってしまった。研究者は、ロイドのように「あいつはバカか」と思われるくらい我武者羅じゃないとダメだと思う。発光生物学の歴史を調べてみると、発光生物学の偉人たちは、だいたい「お前はバカか」扱いされた経験があるようだ。最近は、小手先だけでトランスクリプトームをやってハイおしまい、みたいな安易な論文を量産してくる研究者が多いが、それでは何も進まない。ポジションのため、生き残りのため、というのもわかるが、そうやって若い頃に安易な論文を書いてきた人が、あとから安定したポジションを得たときに立派な論文を書くようになった例がひとつでもあるか?少なくとも、発光生物学に関する限り私は知らない。
私も、非社交性には自信があるし、「お前はバカか」扱いをされた経験も少なからずある。その点では、発光生物学の偉人伝としては合格だ。ただし、どこまでもバカを貫けるほど賢くないから、結局中途半端に社交的に振舞ったり、人の意見を聞き入れたりしてしまう。
サラ・ルイス『ホタルの不思議な世界』(翻訳監修:大場裕一)https://www.amazon.co.jp/dp/4767825032/
2021.12.6. 「ワイルドライフ」見ましたか?
今夜放送されたNHK BSプレミアム「ワイルドライフ『日本列島きのこの森の小宇宙』」、見ましたか?私は、最後の方でちょっとだけ登場してました。1分くらいかな。半日かけて取材してもらったような気がしますが、まあ全ボツにならなかっただけ良かったです。
見逃した皆さんに朗報。なんと、再放送があと2回あります。12月13日(月)午前8時からと、12月21日(火)午後3時からです。私の登場シーンはともかく、キノコにまつわる素晴らしい映像と最近の興味深い仮説を紹介する素晴らしい番組ですので、生物好きにはオススメです。
私の他に、日本のキノコ博士といえばこの人・保坂健太郎さん(科博)、キノコ写真家・新井文彦さん、などなどたくさんのキノコ人が出演してます。みんな結構大胆な仮説を喋ってるなあ。その点、私のコメントは穏便。もうちょっと大げさなことを言えば2分くらい登場させてもらえたかも。
収録は中部大の私の部屋で行いました。背後に私の著書『光るキノコと夜の森』(岩波書店)と、コレクションの発光きのこ切手の額がさりげなく見えています(さりげなくないって)。
番組HPhttps://www4.nhk.or.jp/P5163/
中部大学HPお知らせhttps://www.chubu.ac.jp/news/detail-4211.html
2021.12.2. 季刊誌『サムワン』にフジクジラが紹介されました!
日本の科学コミュニケーションを引っ張るすごい会社「リバネス」さんが出している季刊誌『中高生のための研究キャリア・サイエンス入門SOMEONE』にフジクジラが紹介されました!
フジクジラの紹介内容はともかく、なにより、送られてきた冊子のクオリティーの高さに驚愕しました。科学雑誌が軒並み廃刊になっている今、こんなに素晴らしい科学冊子を読む機会が実はあったことに驚くとともに、その機会を享受している今の中高生を羨ましく思います。
その一方で、中学生の頃の私はというと、先端科学など全く興味を持たずに、山形の田舎でひたすら魚捕りと魚釣りに夢中になってたわけで。中高生のうちからこんなに将来のことや社会のことを考えないといけないのかしら、と思わないでもないです。
うちの小学1年生も、学校でSDGsとか習っているらしいです。今の学校教育はすごいなあ。でも、うちの子は「エスディーチーズって、どんなチーズ?」とか言ってました。さすが我が子、学校の先生の言うことをちゃんと聞きなさい。
2021.12.1. スタジアムにも発光生物がいた!
発光するポケモンの話は何度かしてきましたが、なんとスタジアムにも発光生物がいたとは気がつかなかった!
スタジアムとは、対戦の場のことで、このカードを使うと場が変化します。つまり、スタジアムというのは「環境」といっていいでしょう。「ルミナスメイズの森」というスタジアムには、光るきのこが生えています。しかも、このキノコに触れると光が強くなって周りを照らし、前に進むのに役立ちます。きのこの形はヤコウタケに似ていますが、木の根元から生えている点は違いますね。また、触ると光が強くなるということも、この現実世界のスタジアムでは起こりません。
似たような話が昔の日本の異聞にも見られます。江戸末期に書かれた『続三州奇談*』という本によると、闇夜茸(やみよたけ)なる発光きのこは「闇中に二三茎を下げてあるけば、三四尺四方は明るくして昼の如し」というくらいで、夜道を歩くのに使えるほど明るく光るのだそうです。三州(加賀・能登・越中)という場所や毒があるということから考えて、このきのこはツキヨタケと考えて間違いなさそうですが、現実世界のツキヨタケはそんなには強く光りません。
「コインを投げたとき、そのコインの結果をすべてなくし、はじめからコインを投げなおしてよい」って、この特性、子供たちのよくやる「あっ、いまのナシ」を堂々とできるってこと?
*羽根田弥太『発光生物』(1985)によると、この話は『加越能三州奇談』に書かれているとされるが、これは誤り。
2021.11.30. NHK BSプレミアム「日本列島 きのこの森の小宇宙」に出演します!
12月6日(月)20:00からNHK BSプレミアムで放送の「ワイルドライフ『日本列島きのこの森の小宇宙』」に出演します!発光きのこについて何かいろいろコメントしたはず(取材がだいぶ前だったので、忘れた)。
実は、今回の番組の主役は私ではなく、きのこ博士の原田栄津子さん。エナシラッシタケの人工栽培にも成功された方で、この番組での共演を機会に是非お知り合いになりたいと思っていましたが、この10月末に急逝されたということです。まだ若く活躍中で、発光きのこにも興味を持たれていたのに、本当に残念です。
ちなみに、テレビ未公開の光るきのこ映像も登場するはずですので、皆さん是非見てください。ちなみに、番組コメントチェックがなかったので、私もどんな内容なのかは詳しくはまだ知りません。変なこと喋ってないといいんですが。。
↑ヒスピジンは本当に発光キノコのルシフェリン前駆体なの?と思っている人はこの写真を見よ!
番組HPhttps://www4.nhk.or.jp/P5163/
中部大学HPお知らせhttps://www.chubu.ac.jp/news/detail-4211.html
そういえば、サイエンスゼロのミミズ特集、ホタルミミズのロケ映像はボツになったようですね。そうやってたくさん撮って、いいところだけ残して削っていく番組作り、私はいいと思います。BBCなんかは、カメラを回した映像の9割以上ボツにしてると思う。
2021.11.13. ふくろうサムとホタルくん
近所の図書館に行ったら、「どうぞお持ち帰りください」コーナーがあった。子供向けの古い洋書が15冊くらいあったので、もしや何かあるかと思って探してみたら、これがありました。もちろんありがたくお持ち帰りしてきました。
私が勝手に訳したタイトル『ふくろうサムとホタルくん」(原題 Sam and the Firefly)。1958年の初版で、日本語翻訳の別冊子も付いていたので、当時から日本でも販売されていたのだろう。なかなか味わい深く、50sの古き良きアメリカらしいイラストが素晴らしい。
ところが、なんと「サムといたずらホタル」という邦題で日本語飜訳版が出ていたらしいことが判明。これはなんとか手に入れなくては。ただでもらってきた本であったが、結局、余計な物欲がでてきてしまった。
2021.11.8. 『子供の科学』のコカトピにフジクジラ登場です!
なんと戦前からある子供向け科学雑誌『子供の科学』(愛称コカ)12月号のトピックス欄「コカトピ」のトップページにフジクジラの発光が紹介されました!
私も、子供の頃たまに買ってもらっていた『子供の科学』に掲載されて嬉しいです。
ちなみに、私は戦前の『子供の科學』も何冊かコレクションしてます。実はタイトルロゴがほとんど変わってないんですよ。
子供の科学ウェブサイトhttps://www.kodomonokagaku.com
2021.10.19. はっこうポケモン
持ってなかった「はっこう」タイプのポケカを買いました。これで、日本語版と英語版のはっこうポケモンはだいたいそろったぞ。
と思ったら、同じタネポケモンでもHPや「わざ」が違うバリアントが存在するんだな。そこまで手を出すか本気で悩む。。
ランターンの発光は、ちゃんとバクテリアによる共生発光ということになっている。
しかし、エネルギー2枚で50ダメージか。。
2021.10.10. 2nd International Symposium on the Elateroidea に参加しました
アメリカの知り合いに教えてもらった”International Symposium on the Elateroidea” (ISE) という集まりにZOOM参加してみた。これは何かというと、「コメツキムシ上科の国際シンポジウム」である。なんともマニアックな会合だが、第2回だという。
これが実に楽しかった。私が普段全く使うチャンスのないフェンゴデス科やベニボタル科やジョウカイボン科の知識がフル活用され、まったく乘っていなかったセカンドカーでドライブしているような気分であった。
そういえば、まったく乘っていなかった私のセカンドカー。このあいだ久しぶりに乗ったら中がカビだらけになっていて衝撃を受けた。急いで拭き掃除したのは言うまでもないが、ひとたびエンジンをかけると爽快な走りを見せた。30年前の車である。
私のコメツキムシ上科の知識も、あやうくカビが生えてきたところに久しぶりに爽やかな風が入ってきた。マニアックな研究は楽しいなあ。
画像にチラっと見えている触覚と前胸にピンと来た人はするどい。そう、ホタルもコメツキムシ上科なのである。ところが最近、ホタルはコメツキムシそのものだという話がでてきた。15年前にやりとりのあったカナダのヒューム・ダグラスの仕事である。
ISEhttps://elateroidsymposium.info/index.html
Humu Douglasの論文https://www.mdpi.com/2079-7737/10/6/451/htm
2021.10.7. 『まるで魔法のような本当の話』くもん出版の一部監修をしました!
『なぞだらけ』以来のおつきあいのある、くもん出版さんから『まるで魔法のような本当の話』という、不思議の科学を紹介する本が出ます。この中で私は、発光生物に関するページの監修をさせていただきました。
よくある「ざんねん系」とは一味違った切り口が、斬新で面白いと思います。発光生物の研究を長年していると、発光生物は「神秘的」という声をよく聞きます。私は、頭がロマンチックじゃないせいか、発光生物を見て神秘的だと思ったことが残念ながら一度もないんですが、やはり神秘的な魅力というのはあるんだと思います。そういう私がまったく見えてない発光生物の魅力の部分をクローズアップしてれた点で、面白く思いました。
アマゾンでも買えますhttps://www.amazon.co.jp/dp/477433216X/
ちょうど講義で説明した古細菌で塩湖がピンク色になる話も出てました。なるほど、いろいろ講義の「つかみ」に使えそうなことも書いてあるぞ。
2021.10.6. 三冊のバイブル
写真は、ニュートン・ハーヴェイの『Bioluminescence』(1952年)。言わずと知れた発光生物学のバイブルである。私の周りでこの原書を所有している人が私自身を含めて3人いるが、私の持っている本が一番しょぼい。ちなみに、私が持っているのは、インディアナ大学の図書館で払い下げになったのを古書店から入手したもの。さらに私自身も気にせず普段から手にとっているので、ボロくてしょぼいわけである。
もう一冊は、私の近くにあるが残念ながら私のものではない。そしてなんと、この個体にはオリジナルのカバーが残っている。カバーは薄い紙でできた白くて味気のないものではあるが、これが結構羨ましい。60年前の重たい本に付いていたこの薄っぺらいカバーが今も残っているのが奇跡である。もちろん、私の所有する個体は写真のとおりカバーがない裸本。だから正直、かなり羨ましい。
もう一冊は、発光生物に興味のある私の知っている学生さん。そして、彼の持っている個体は、なんとハーヴェイの直筆サイン入りなのだ。これはもはや羨ましいを通り越して、「一度拝ませてください」というレベルである。
2冊とも羨ましいけれど、それがちょっと嬉しかったりする。たとえばビートルズファンだったら、ブッチャーカヴァー持ってるぜ、とか、ポールの直筆サイン持ってる、とか、自慢し合えるじゃないですか。そういうノリで発光生物学もやりたいんですよね。
2021.10.3. ホタルのお猪口
お茶碗を買いに久しぶりに骨董屋に行ってきましたら、ホタルのお猪口を発見!とりえあずありったけ4つとも買ってきてしまいました。ちなみにひとつ○百円。3年前に手にいれたものと同じタイプのホタル焼きのホタルのお猪口ですね。こちらは、屋号が入ってません。絵付は雑ですが(これがまた良い)、3年前のものよりまだ丁寧に描かれています。この雑さの違いも一点物の魅力です。
ところで、お茶碗は紺地に白の水玉を選びました。これまた昭和のチープな雰囲気で、一脚○百円でした。
この小ささ!安い日本酒のぬる燗をこれでちびちびやるのが雰囲気です。
→ちょっといい冷酒で使ってみたら、やはり雰囲気じゃなかった。やりなおし!
→紙パックの安い日本酒で使ってみたら、いい感じ。徳利が必要だ。ただし、ホタルの徳利は骨董で見たことがない。
2021.10.2. ウェブマガジン「リケラボ」に私の研究が紹介されました!
理系の理想の働き方を考えるウェブマガジン「リケラボ」に、私の研究とインタビューが紹介されました!
「何の役に立つのかわからないけど、なんかすごく楽しそうな研究者」って、、ひどいなあ、、でも、まあそのとおりです。毎日忙しくて眉間にしわが寄ってますが、心の中では楽しくて仕方ないんです。まあ、私の理想です。
リケラボHPhttps://www.rikelab.jp
リケラボ・私の紹介記事https://www.rikelab.jp/study/10147
そうそう、『理系の理想の働き方を考えるウェブマガジン・リケラボ』でしたね。決して華やかな最先端サイエンスの世界じゃないし、「その研究、意味あるの?」なんて言われるときもありますが、「こういう理想もあってもいいかも」ってことが伝わるといいかな。
2021.10.1. 著書『光る生き物の科学』の印税
今年6月に出した著書『光る生き物の科学』の印税が来ました。「印税」というと、なんか本が売れるたびにチャリーンと銀行口座にお金が入ってくるような薔薇色イメージを持たれるかもしれませんが、売れっ子小説家ならまだしも、私のような一研究者が書いた準専門書では、まったくそんなことはありませんので、ご心配なく。ここにあるとおり3年分まとめてポンとくれるだけです。額も、一冊書き上げる時の労力を思えば安いものですし、本を出させてもらえる喜びを考えるとこんなにも要らないですよと言うくらいのお金です。とはいえ、私が苦労して苦労して書いたものに市場価値があったことの証として、「印税」は嬉しいものです。
ぜひ買って読んでください!買ってくれても僕の儲けにはなりませんがhttps://www.amazon.co.jp/dp/4535805113/
このAMAZONのページで最初の10ぺージくらい試し読みができるようになってました!
2021.9.24. 中日新聞の「学習ワークシート」に1億年前のホタルの新聞記事が!
中日新聞の新聞記事を使った学習教材「学習ワークシート」に、私の研究が紹介された記事が使われています。
中学2年生国語です。
ホタルの光 □億年前は□
↑「ボケてください」じゃないですからね。真面目な中学生向けの国語の問題です。
中日新聞学習ワークシートhttps://static.chunichi.co.jp/chunichi/pdf/freepages/nie/download/web-chugaku-hotaru.pdf(PDF形式:約0KB)
2021.9.23. ヒカリマイマイの近縁属が新属新種記載されました!
ヒカリマイマイQuantula striataは、世界で唯一発光するカタツムリです。世界に3万種とも言われるカタツムリの中で、なぜヒカリマイマイだけが発光するのでしょう?その進化の謎を解くヒントになる「Quantula属に最も近縁な新しい属のカタツムリ」がカンボジアから発見されました!
中部大学の私の研究室に半年滞在したジョージの仕事です。Khmerquantulaと名付けられた新属のカタツムリが発光するのかどうか、発光物質をもっているのかどうか、などの発光形質との関わりについての研究はこれからですが、ヒカリマイマイの進化の謎を解く鍵となることは間違いないでしょう。
Pholyotha A, Sutcharit C, Jirapatrasilp P, Ngor PB, Oba Y & Panha S (2021) Molecular phylogenetic and morphological evidence reveal a rare limacoid snail genus, Khmerquantula gen. nov. (Eupulmonata: Dyakiidae) from Cambodia. Systematics and Biodiversity (in press)
2021.9.18. NHKBSプレミアム「グレートネーチャー」に出演します!
NHKBSプレミアムの人気番組『グレートネイチャー」にコメンテーターとして出演します。北極海で蛍光生物を探す冒険家ギラン・バルドーの探検映像に解説を入れます。お相手は、高橋克実さんと小島瑠璃子さん。なんと、今夜放送です(もっと早く教えてくれー)。
9/18(土)19:30〜21:00 NHK BSプレミアム(4K同時放送)
「体感!グレートネイチャー」前人未到!?未知なる海へ 〜北極圏からポリネシア〜
ギランさん、北極海で蛍光生物を探して、世の中の役にたつ新しい蛍光物質を見つけるんだとか。当然、ヒカリモノ科学者の私としては「蛍光生物は基本南の海に多いのに、なんでそれを北極海で探すの?」「蛍光物質なんてもう出尽くしてると思う、新しいタイプのものなんか見つかるの?」となるんですが、そこを「科学者だったら見向きもしないところに情熱を注ぐ、これこそ冒険家!そういう無謀なチャレンジから誰も考えもしなかったものが見つかる(ときもある)」という話にすりかえたら、ウケた。
いちおう何か蛍光あるやつ見つかった。
番組サイトhttps://www4.nhk.or.jp/greatnature/x/2021-09-18/10/31619/2551135/
見ました。こんな感じで出演してました↓
それにしても、わざわざ極寒の北極海に潜ったり、ポリネシアの海に4時間もかけて120メートル潜水したり、冒険家は大変ですなあ。身近なところにも面白い発見はいくらでもあるんですけどね。
2021.9.16. 「光る餌食べ自分も発光?」の発光写真
今朝の新聞で「光る餌食べ自分も発光?」の記事が出ていますが、あの写真はフジクジラの仰向けの写真です。肝心な発光の様子がないじゃないか!という方のために、あの個体が光っている様子はコレ↓
本当は腹側全体が光るんですが、この個体は死んでからだいぶ時間が経っていたようで、尻びれの付近と頭の先だけ光っているのが見えます。実際、尻びれのあたりがよく光ることは知られていて、雌雄の識別に使われているのではという説もあります。
中日新聞https://www.chunichi.co.jp/article/330872
西日本新聞https://www.nishinippon.co.jp/item/o/801456/
中部大学HPhttps://www3.chubu.ac.jp/research/news/27368/
ナゾロジー(詳しい説明あり、オススメ)https://nazology.net/archives/96549
2021.9.15. 住友生命の’本の情報誌’ BEST BOOKに著書と著者が紹介されます!
住友生命の刊行する「スミセイベストブック」に、私の著作『光る生き物の科学』が紹介され、私のインタビューも掲載されます。この冊子、非売品ですが全国の偉い方々に配布されるプレミアム冊子のようなので、影響力はありありなんじゃないでしょうか。
たしかに、ある程度の科学的基礎知識がないと、隅々まで理解するのは難しい本であることは間違いありません。それでも、ものすごく難しいことをイキナリ書いたりしないようにだけは(⇦そういう本、よくある)注意を払いました。
少し難しい本にチャレンジすることは、とても大事なことだと私は信じていて(それが質の高い本であるならば、とくに)、私はそれをいつも実践しています。前の著作のあとがきに引用したこの言葉を、ここにも引用しておきましょう。
「抵抗なく読める書物からはほとんど何も得るものはない」ポール・ヴァレリー
2021.9.11. フジクジラの発光メカニズムの鍵を解明!
発光サメ「フジクジラ」の発光メカニズムに迫る私たちの論文が、国際誌BBRC(Bichemical and Biophysical Research Communicatins)に受理されました!
論文受理までには紆余曲折ありましたが、まあ世界で同じことをやっている人のいるテーマではたまにあることです。研究に関しては、いつもフェアでいたいものですね。
結論は要するに、フジクジラの発光反応が、①ルシフェリンールシフェラーゼ反応であること、②そのルシフェリンの正体がセレンテラジンであること、この2点です。これをきっちり証明したつもりです。
ちなみに、論文の図はすべて白黒のグラフです。余計なカラーイラストとかは一切ありません。学術論文とはそういうものだ。チャラチャラと不要な写真やイラストで飾り付けするのはダサいのだ(もちろん、説明に必須な図やイラストを載せることに異論はない)。
なーんて、私も若い頃はそれがわからず、要らない写真や図解を乗せようとして先輩科学者に注意されたものです。今はオープンアクセスが多いのでページ制限が少ないせいか、やたらと無用なカラーイラストを載せたダサ論文も見かけますが、そういうのがかっこいいと思ってる人は、70−80年代のエポックメイキングな論文を見よ!なんと簡潔でカッコいいことか。
2021.9.3. YouTube「ラボトラベラー」に研究室が紹介されました!
全国の面白い(ちょっと変わった?)研究室を楽しく真面目に紹介するユーチューバーのお二人「ラボトラベラー」が、私たちの研究室を取材してくれました!こうした取り組み、素晴らしいですね。面白いので、ぜひ見てください!
「あります」!って、なんとか細胞じゃあないですよ。
インタビュー編(前編)https://www.youtube.com/watch?v=r7ujzhMxr0s
インタビュー編(後編)https://www.youtube.com/watch?v=nJQDT_aaY6s&t=0s
実験編(その1)https://www.youtube.com/watch?v=8CVRZpl_2pI
2021.8.20. 久しぶりに装置を買いました!
久しぶりに研究室で装置を買いました!その名もHPLC!ーHigh Performance Liquid Chromatographyです。
まあ、だいたいみんな持ってそうな大昔から使われてる古典装置なんですが、実は持ってなかった。今までずっと、近所の研究室に借りたりして、ごまかしてきましたが(そのくせちゃっかり論文は出す)、あまりご近所に迷惑をかけてもいけないので、買うことにしました。ご近所の先生がた、いままでどうもありがとうございました。これでちゃっかり拝借も卒業です。
これです!そこそこ高い買い物でしたが、ちょうどお金もあったので「えい」と買った途端、ラボのPCRが壊れました。。まあ、よくあることですね。
2021.8.19. 『Science Japan』に1億年前のホタルの光が紹介されました!
科学技術振興機構JSTの海外向けマガジン『Science Japan』に、我々の研究が紹介されました!日本の科学技術力をアピールするこのような重要な場面で、我々の限りなく趣味のような研究を英語で世界に紹介していただけましたことは、喜びに堪えません。
Science Japan記事https://sj.jst.go.jp/stories/2021/s0818-01j.html
2021.8.15. 半自力発光に関する英文レビューがでました!
発光生物が海に多い理由は、セレンテラジンとウミホタルルシフェリン(とくにセレンテラジン)が食物連鎖を通してさまざまな発光生物に行き渡り、それが発光に使われているからーーつまりセレンテラジンによる「半自力発光」が海洋発光生物の多様性の理由であるとする「セレンテラジン仮説」を提唱しています。
その「半自力発光」について正面から考察した英文総説が出ました。主著者は、イギリスのジェレミー・ミルザ博士。コロナがなければ今年度わたしたちの研究室にポスドクで迎え入れるはずでした。そのかわりというわけではありませんが、いっしょにこの共著を書きました。
「半自力発光」を英語でなんと呼ぶか。ネイティブの力を借りて、ここにそれを’semi-intrinsic luminescence”と呼ぶこと提唱します。
Mirza, J. & Oba, Y. (2021) Semi-intrinsic luminescence in marine organisms. IntechOpen. DOI: 10.5772/intechopen.99369.
IntechOpenhttps://www.intechopen.com/online-first/78074
2021.8.12. 北海道!その3 集中講義終了
この2日間で合計10時間以上発光生物のことをしゃべり続けました。聞いていただいた学生さんたちも、初めて聞く話も多かったとは思いますが、それでも10時間も私の話を聞いて疲れたでしょう。受講ありがとうございました。
講義の合間の時間に、堀口健雄先生とは渦鞭毛藻についてお話しさせていただき、柁原宏先生とはヒモムシのことでお話しさせていただきました。ありがとうございました。また、今回ホストとしてお招きいただきました勝義直先生、本当にありがとうございました。
思ったよりも結構楽に話せました。この調子だと、発光生物のことで20時間くらいなら喋り続けれるな、と思った。20時間も私の話をぶっ続けで聞く人もいないと思いますが。
この木々に囲まれた古い建物で学ぶことに憧れて入学しました。当時から古いものが好きで、学生時代は、暇があれば西洋骨董屋さんに行ってたなあ。骨董屋になろうかなと一瞬考えたこともあったけど、暇かと思ったらそうでもなくて大変そうだったのでやめた。
2021.8.11. 北海道!その2 北大で集中講義
私の母校・北海道大学理学部で集中講義1日目です。思い出の北大キャンパス、懐かしの札幌駅裏(写真)。当時とは建物も風景もずいぶん変わっていますが、さすがに長く住んでた場所だけあって、何も考えずとも向かいたい場所に迷わず歩いて行けるのが自分でも不思議。まあ、道路がきっちり碁盤の目だから、あまり迷う要素がないんですけどね。
北海道新幹線が開通したら、今度は新幹線で来てみたい!
2021.8.10. 北海道!その1 蘭島のイソミミズ
イソミミズ研究の最初期の報告(Yamaguchi, 1953)には、分布が確認された地点のひとつとして「Ranshima, Ogura」という記述があります。しかし、これが何処のことなのかはイソミミズ・コミュニティーの間で問題となっていました。
「らんしま」という地名はおそらく北海道小樽市の「蘭島」しかありません。ちょうどここは海水浴場にもなっている砂浜ですから、イソミミズが居てもおかしくはありません。しかし、いまのところ間違いのないイソミミズの北限記録は宮城県の松島ですから、そこから考えると小樽はずいぶん北です。「おぐら」は「小樽」を読み間違えたという可能性もありそうです。
一方、もう一つの可能性は、小倉市の藍島(あいのしま)のことだという説です。小倉を「おぐら」と読み間違える可能性はかなりあります(小樽を「おぐら」と読み間違える可能性よりもかなり高い)。「藍」という字は「らん」とも読みます。分布的にも、九州ならば確実にイソミミズはいます。
ということで、北海道に来たからには、問題の小樽市蘭島の調査に行ってきました!もしイソミミズがいたら、「らんしま問題」はとりあえず解決します。小倉の藍島にイソミミズがいるのは確実そうなので、もし小樽の蘭島にもいれば、1953年の「Ranshima, Ogura」は、どっちのことでもいいわけですから。
千歳空港から小樽に直行し、そこからバスです。運転手さんに「蘭島に止まりますか?」と聞いたら「止まるよ、コンビニの前だけどね」という謎の説明で、よくわからないままとりあえずGO。雨がひどかったですが、なんとか目的地「蘭島海水浴場」に着きました。よーし探すぞ〜!
結論から言うと、環境的には居てもおかしくなかったけれど、蘭島海水浴場には居ませんでした。ずいぶん掘りましたが、まったく。まあ、ちょっと海藻や漂着物は少なかったかなという気もしましたが、ともかく、今の私の気持ちとしては、「らんしま」は藍島(あいのしま)の間違いだろう、という方向に強く気持ちが傾いています。もちろん、今日見つけられなかったからといって、70年前にもいなかったという結論にはなりませんが。
2021.8.6. HondaのウェブサイトHonda Kidsにインタビュー記事が紹介されました!
Honda(本田技研工業)のウェブサイトにあるHonda Kidsに、発光生物に関するインタビュー記事が紹介されました!夏になるとよく現れるヤコウチュウとウミホタルとイソミミズについて解説しています。捕まえ方や観察の仕方についても解説していますので、夏休みの自由研究テーマとしてどうでしょう。
Honda Kidshttps://www.honda.co.jp/kids/explore/shining-creature/
2021.7.28. 名古屋市東図書館の主催で講演会をします!
名古屋市東図書館の主催で講演会をします(8月5日)。水に濡らすと青く光る「本物」乾燥ウミホタルのプレゼントもありますので、ぜひご参加下さい。
場所は、地下鉄ナゴヤドーム前矢田駅からイオンモールナゴヤドーム店に向かう途中ですので、お買い物の前か後にでもお子様連れでどうぞ。もちろん大人だけもOKです。
講演会は久しぶりです。発光生物は、やはり実物を見てもらわないと、その不思議と感動が伝わりにくいので、今回は楽しみにしています。
自由研究に、発光生物の研究なんてどうでしょう。結構身近かにもいろいろいるんです!
図書館イベント紹介のページhttps://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/event.html#chap03
2021.7.12. 『ガリレオX』再放送のお知らせ!
昨日の「ガリレオX」、皆さん見てくれましたかー?見忘れた、という人は再放送がありますので是非みて下さい。
再放送は、BSフジ 7月18日(日)午前11時30分〜12時00分!
私は昨日見ましたが、ちょっと気恥ずかしいほど私の特集になってました。。ルシフェラーゼが脂肪酸CoA合成酵素から進化した話、ルシフェリンがシステインとベンゾキノンから生合成されているだろうという話、ルシフェラーゼが2個あって違う色に発光する話、イソミミズがハサミムシからの攻撃を避ける役割で光っている話、そして1億年前のホタルの発光色の話と、私たちの研究成果がダイジェストで紹介されます!
照明のマジックで、なにやら立派な人物が立派な研究をしているかのように見えちゃいますが、何もしないでただピンセット持ってるだけでーす。私が考えた「発光生物学」の文字が!
番組サイトhttp://web-wac.co.jp/program/galileo/gx20210711
2021.7.11. 関塾の教育情報雑誌『関塾タイムス』8月号に紹介されました!
愛知県にもたくさんある学習塾、関塾の情報雑誌に1億年前のホタルの光が紹介されました!
私の顔がイラストに!ちょっとお肌ツヤツヤで若すぎやしないでしょうか。。
関塾タイムス8月号(VOL. 529)https://www.kanjukutimes.com/media/kiji.php?n=1413
2021.7.10. いつの間にか出てた件(2件)
1 届いてて忘れてた雑誌「化学」3月号を開いてみたら、「今月のHEAD LINE」コーナーに1億年前のホタルの論文が紹介されてました。
2 出たばかりの小学館の図鑑NEO『深海生物』。参考資料として私の『光る生きものはなぜ光る?』(文一総合出版)が引用されてました。ちなみに、とてもいい図鑑です。特に、ハダカイワシ類とソコダラ類の充実ぶりは子供向けとは思えない。
雑誌「化学」3月号https://www.kagakudojin.co.jp/book/b558126.html
小学館の図鑑NEO 『深海生物』https://www.shogakukan.co.jp/pr/neo/series/09217226.php
2021.7.7. 「1億年前のホタル」のトーク動画
「わからないことの感想を述べ会おう」というトーク動画で、我々の「1億年前のホタル」がテーマになってるのをたまたま見つけました。
「尻が光るのは、自分の視界に入らないようにかな?」←たぶん正解
「そもそも光るってハードル高いよね」←そうでもないようだってところが面白いところです
「何を頑張ればできるのかわからないよね」←その不思議が発光生物の進化の面白さです
「海の中って結構光るよね」
「光るってあこがれるよね」
などなど、結構するどいところ突いてます。
「知らなくても感想くらい言わせろ」という企画のようです。
とくに下調べせずに語り合ってそれを流すというのは、なかなか斬新です。嫌いじゃない。
デイリーポータルZhttps://dailyportalz.jp/dpq/hagemasu_jinushi-ando_doga_ver5
2021.7.6. BSフジ「ガリレオX」に出演します!(7月11日放送)
BSフジの科学番組「ガリレオX」に出演します!出演というか、今回はほとんど私の研究特集になってしまいました(いいのかな?)。ずばり、タイトルは「なぜホタルは光るのか? 進化の謎に迫る発光生物学」これは必見ですね。
↑見てください、この「出演者」の3人を!私のお友達でがっちり固めております。
放送は7月11日(日)11時30分から12時00分です。
番組案内https://www.bsfuji.tv/galileox/pub/246.html
2021.6.17. 大阪の毎日放送「よんチャンTV」に、ホタルの情報提供!
その日のお昼に質問を受けて、夕方に放送!テレビ制作はテンポが早いです。
いろいろ質問に答えたけど、やはりここですよね。ちなみに、ルシフェリンとルシフェラーゼの産生に関わるエネルギー消費は無視した場合の話。酸素消費量だけで考えると、ホタルは発光するより歩くときのほうがエネルギーを消費しています。
詳しくは、こちらの本に解説があります!https://www.amazon.co.jp/dp/4535805113/
2021.6.16. 福井新聞に紹介されました!
先日、ホタルの観察を兼ねて、福井のNPO法人「日本ホタル再生ねっと」で講演してきました。そのときのようすが、福井新聞に紹介されたようです。福井駅に降りた時に「そうか、福井といえば恐竜だ!」と気が付いて、急遽話を白亜紀のホタルの話を中心にした講演内容に切り替えました。みなさんに興味を持ってもらえたならば、嬉しいです。
NPO代表の草桶秀夫先生は、ずっと以前からホタルの研究での知り合いです。定年を残して大学教授を退職され、今はホタル活動に熱中しています。「こんな楽しいことがあったのかと思うんですよねー」と福井弁で熱く語る草桶先生の話を聞いていると、なんだか今の自分もこれでいいのかなあと考えさせられます。水田の農薬を減らすとホタルが帰ってくる、お米の収量はやや落ちるけれど「ホタル米」としてブランド化し、ホタルだけじゃなく自然の生き物たちも戻ってきて、人もたくさんくるようになる。真剣に楽しみながら考えている人の言うSDGsは、心から賛同したくなります。
草桶先生が見つけた秘密スポットのホタル、すごかったなあ。日本の自然も、諦めるにはまだ早い。
福井新聞ONLINEhttps://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1337467
2021.6.15. 変色生物!
ポプラ社の『変色生物 超百科』が出版されたようです。発光生物のところで少し協力したので、本が届きました。
このあたりのお手軽な本は、小さな本屋にも並んでて子供がよく買うので、普及啓発という意味ではいいと思います。内容はおフザケっぽようで、よく読むと案外真面目です。実際、子供に見せたら熱心に見てました。特に、イモリの色が変わる話やアメリカザリガニの色が変わる話がツボだったようです(発光生物には関心を示してませんでした)。
ポプラ社の本は、子供の本の中では結構攻めているものが多くて、いいですね。「おしりたんてい」「かいけつゾロリ」など、最初見たときは何だコレと思いましたが、今では家の本棚にたくさん並んでます。以前ポプラ社の方に聞いた話では、ある程度狙ってやっているんだとか。
私が協力したのはクロエリシリスのページ。「日本の中部大学の研究で、この発光のしくみが明らかになったんだ。」なんてわざわざ書いてくれなくても良かったんですが‥(ロシアとアメリカとの共同研究だし)。別な発光生物の項目では、別所くんも協力してますね。
『変色生物超百科』(これマジ?ひみつの超百科19)https://www.amazon.co.jp/dp/4591170373/
2021.6.12. 新刊が届いた!
私の新しい本『光る生き物の科学』が手元に届きました!感激!
何度もなんどもチェックした原稿ですから、書いてることは自分にとっては新鮮味はないんですが、本の重さ、手触り、におい、活字の大きさ、そういったものは現物を手にする瞬間まではわかりません。だから、印刷された自分の本を最初に手にするときの感激はいつも特別です。
みなさん、ぜひ買ってくださいね。これを読めば発光生物のことが大概わかります!ちなみに、ご購入いただいた方には、もれなくサインします。あ、サインは要らないですよね。古本屋に売る時に「書き込みあり」で値が下がりますからね。
開いているページのイラストは私が描いたもの!イラストレーターさんに描いてもらえるイラストが8枚までだったので、あと1枚を自分で描いたのです。ちなみに、残りのイラストはすべてウチダヒロコさんに描いていただきました。「光る生き物はなぜ光る?」(文一総合出版)のときに描いていただき、非常に気に入ったので、今回は私からリクエストしました。マニアックな内容をすこしやわらげてくれるような優しいイラストです。
AMAZONからの購入はこちらhttps://www.amazon.co.jp/dp/4535805113/
日本評論社のYouTube プロモーションビデオhttps://www.youtube.com/watch?v=tnUGr4JTqx0
2021.6.11. ロケ取材13時間!
今日のテレビ番組取材は13時間に及びました。ふー、疲れた。とは言っても、見てのとおり、主に取材を受けてるのは私ではなくミミズですが。私は、その横でハサミムシを観察したり、漂着物を眺めたりしてました。もちろん、私の研究で科学番組を作ってくださるなんて、感謝以外のなにものでもありません。
2021.6.9. 電子書籍版が出ました!
私の渾身作『恐竜はホタルを見たか」(岩波化学ライブラリー)に電子版が出ました!だいぶ前に電子化のお話を戴いて、ようやく登場です。
あ、電子版だからって別に安くなるわけじゃないんですね。でも、いくつかミスを訂正してます。
AMAZON『恐竜はホタルを見たか」電子版https://www.amazon.co.jp/dp/B096X32YP9/
2021.6.8. 河北新報「河北抄」に紹介されました!
宮城県で圧倒的なシェアの河北新報さんのコラム「河北抄」に、ホタルに関する私の研究と著書が紹介されました!
山形育ちの僕にとって、宮城の河北新報はちょっと特別な存在。高校時代の優秀な友人たちはみな東北大学に行ったし、さらに大学卒業後に地元で活躍してる人たちで河北新報に入った人も少なくない。
だから今回は、単に地方紙に紹介された、というのとはまた違った感慨深いものがあるのです。コロナで長らく地元の帰ってないけれど、また懐かしい山形や仙台を訪れたくなりました。
東北のホタルはこれからです。
河北抄https://kahoku.news/articles/20210603khn000029.html
2021.6.7. 生物発光動画!
私の知っている発光生物ファンが発光動画をYouTubeで紹介しています。学部生で、これだけ発光生物に詳しくて、これだけ発光生物体験をしている人も少ないんじゃないかな。しかも、発光生物関係の昔の稀覯本も持ってたりするから、すごい。
僕が学部生の頃は、ゲンジボタルしか見たことなかったぞ。
YouTubehttps://www.youtube.com/channel/UC0KZHxDSIsSoZSFFYidOYBA
2021.6.4. 科学技術振興機構の情報誌JSTnewsに特集記事が出ました!
科学技術振興機構(JST)の情報誌に、私たちの研究「1億年前のホタルの光」が特集されました!何と言っても日本の科学技術の総本山、天下のジェーエスティー様ですから、今回の取材ばかりは緊張しました。
「この研究がどう役に立つのですか」と聞かれても、いつもの取材なら「まー、どう役に立つかなんてのはどうでもよくて、要は面白い研究かどうかですよ」なんて言ってる私ですが、今回だけは「これが、実に重要な意味があるのです!」などと汗をかきながら答えたわけです。
それにしても、私の研究がJSTの情報誌に取り上げてもらえる日が来るとは思ってもみませんでした。
↑これは、インタビュー後に実験室で撮影。インタビューが終わったので僕はもう涼しい顔をしてますが、カメラを向けられて矢野さんの額に汗が。。
JSTnews 6月号https://www.jst.go.jp/pr/jst-news/
PDF版https://www.jst.go.jp/pr/jst-news/backnumber/2021/202106/pdf/2021_06_p08-11.pdf(PDF形式:約0KB)
2021.5.31. CBCラジオ「多田しげおの気分爽快 朝からP・O・N」に出演します1
CBCラジオの長寿番組「多田しげおの気分爽快」に出演します。今回は、ちょうど季節のホタルについて、解説します。蛹も光るとか、成虫になると光らないホタルがいるとか、知っていたらちょっとホタル通なネタを紹介しますよ。
6月1日(火)朝7時20分〜7時27分ころ登場予定。通勤中の自家用車の中とかで聞いてくれる方もあろうかと思います。
「多田しげおの気分爽快」HPhttps://hicbc.com/radio/kibun/
ラジコであとから聞くこともできると思います(たぶん)
ラジコhttps://radiko.jp/#!/live/CBC
2021.5.30. 小学館「魚貝の図鑑」昭和50年第6版を手に入れました!
小学館の「魚貝の図鑑」(新学習図鑑シリーズ3)昭和50年第6版を手に入れました!表紙がハリセンボンで、裏表紙がサケの仔魚というこの版は、私が子供のころ、本当にボロボロになるまで愛読した図鑑です。「昆虫の図鑑」とこれは、見すぎてページが取れてセロハンテープで修理だらけになって、最後はもう一冊親に買ってもらった記憶がある。
ページをめくるごとに懐かしいイラスト!どれもこれも懐かしい。オピソプロクタス・ソレアタスなんて、学名だとは思わずに丸暗記してたなあ。 実は発光魚なので、最近これの論文を読んで、思い出しました。
ところが、よく見ると全く記憶にないページも結構ある。たぶん、興味がなかったんだろうなぁ、イカとか。
左は、懐かしいハリセンボンの表紙。表紙の左下に書いてあるような「だれそれ博士・監修」みたいなのに憧れたなあ。右はイカのページ。ホタルイカも出てたのに、全く懐かしい気がしない!(記憶にない)。魚と貝は好きだったけど、イカには興味がなかったんだろうなあ。
2021.5.15. 図書館に私の著書と学部長の著書が並んでました
子供と近所の図書館に行ったら、私の著書「ホタルの光は、なぞだらけ」と、牛田一成先生の著書「先生、ウンチとれました」が並んでディスプレイされてました!何という偶然ーー牛田先生は中部大応用生物学部の学部長、私はその補佐を務めております。
研究して、本も書いて、学内業務もこなすというのは、並大抵のことではありません。私も、牛田先生を見習って、どれかがおそろかにならないようにこれからも頑張らなくてはいけません。それから、健康管理もね。今は睡眠時間を削ってなんとかやってますが、そろそろ無理のきかない年齢になってきてます。
大場裕一「ホタルの光は、なぞだらけ」https://www.amazon.co.jp/dp/477432177X/
牛田一成「先生、ウンチとれました」https://www.amazon.co.jp/dp/4378039206/
もちろん、牛田先生の本は借りてきて読みました!あとがきにあった、「知りたいことしかわからない」役にたつ研究ではなく、「目の前で繰り広げられる不思議」を研究する、には共感しました。そういうメッセージだからこそ、こうして2冊の本が図書館の児童書コーナーに並んでディスプレイされたんでしょう。
2021.5.12. うみほたる発光かんさつキット!
日本で発光生物のことがよくわかっている数少ない人のひとりである小江克典さんと話をする機会がありました。さすが、いろいろ知識豊富で、ついつい長話に。そうしたら、なんと「実は、ウミホタルの発光観察キットを商品化したんですよー」と驚きの情報。そして、頂いたのがコレ↓
「うみほたる発光かんさつキット」https://hatenouruma.com/free/product
パッケージも素敵です
2021.5.8. ピーター・ヘリングのインタビュー記事
イギリスの海洋発光生物学者ピーター・ヘリングのインタビュー記事を見つけました!これは貴重。
Laboratory news, 30 Mar 2021https://www.labnews.co.uk/article/2031232/bioluminescence-a-life-study-of-ocean-light
発光生物に関する論文をたくさん読んでいると、やっぱり一番すごいのはヘリングなんだよなあ、といつも思います。私の中では、一番のスター。驚くべき調査の量たるや、ヘリングがいなかったら海の発光生物は未だにたいして理解は進んでいなかったことでしょう。そして、1987年の発光生物全属リストの完璧さたるや、もはや神がかってます。よくぞここまで調べ尽くしたものだと感心しまくりです。それでいて、控え目で自分を前面に出さないストイックさも、素敵。なので、ヘリングのポートレイトはネットでほとんど見つけることはできませんが、このインタビュー記事では現在80歳の貴重なお姿を拝めます。
しみじみ、こうありたいですなぁ。
2021.5.3. 日本経済新聞に紹介されました!
イソミミズの論文が、5月2日の日本経済新聞(電子版)に紹介されました!
アジアのミミズ、「光」で勢力拡大 中部大など解明https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71563040R00C21A5MY1000/
だからというわけではありませんが、このとき使ったイソミミズを採りに行った河和海水浴場に久しぶりに家族で行ってみました。写真の黒っぽいラインは全部海藻。これをめくると、たくさんいましたイソミミズ!5月の初めでもいるんだなあ。でも、敵のハサミムシは見かけませんでした(小さなハネカクシはたくさんいた)。ヒョウタンゴミムシも一匹見つけました。大きなアゴで、イソミミズを襲いそうな感じです。
ちなみに、写真に写っているのは私たちではありません。イソミミズがいるのはそこじゃなく、もっと岸から離れたところですよ!
追記:紙版の記事も掲載されてました。
2021.4.20. マレーナガイソミミズをプレスリリースしました!
サイエンティフィック・リポーツに掲載された論文内容をプレスリリースしました。プレスリリースするほどかなあ、という自分自身の迷いもありましたが、大学広報さんが乗り気になってくださったので、調子に乗って出してしまいました。さてその反響は‥‥今のところ特にありません。。
まあ、「へー、光るミミズっているんだ」というところから面白がってもらえて、実はイソミミズは海岸で簡単に見つけられますよという部分と、イソミミズとハサミムシのバトルシーンをYouTubeで観戦していただければそれでいいかと。
なお、光らないタイのミミズは、仮称ですが『マレーナガイソミミズ』と名付けてみました。種小名のlongissimusとは「長い」という意味なので、「マレー半島の長いイソミミズのなかま」という感じです。マレーナガイソミミズをよろしくお願いします。日本にいませんが。
ちなみに、バトルしてくれたハサミムシは今も自宅で飼ってます。というか、論文が通ったので放置してあったのを思い出した。下の写真は、1ヶ月ぶりくらいにポップコーンの残りカスを与えて、それを貪り食っているところです。飢えに強く、雑食性であることがわかりました。
プレスリリース文書https://www3.chubu.ac.jp/research/news/26968/
イソミミズvsハサミムシの激闘バトルシーンhttps://www.youtube.com/watch?v=nnQ03CLguKc
→その後、「オプティクスONLINE」に紹介していただきました!光りネタはいつも拾ってくださるオプティクスONLINE様に感謝です。https://optronics-media.com/news/20210421/72921/
2021.4.17. 日経新聞電子版にコメントがでました!
日本経済新聞電子版のコラム『弱肉強食でも「1強」にならない訳 進化に新たな仮説』にコメントしました。東北大の近藤倫⽣先生ほかによる最近の理論生物学の成果に関するものです。簡単に言うと、種内争いの労力無駄遣いのおかげで種間競争が緩和されて「1強」にならずたくさんの種が共存する生態系が生まれる、という理論です。なかなか面白い。
近藤先生らのプレスリリースhttps://www.chiba-u.ac.jp/general/publicity/press/files/2020/20200710shinka.pdf(PDF形式:約0KB)
そこでホタルです。ホタルの成虫の発光は、相手と効率よく出会う信号であり、仲間を出し抜くアピールであり、敵からの攻撃を避ける警告でもあるわけです。つまり、ホタルの発光という一つの戦略を見ても、それは種内争いの労力無駄遣いの面と種間競争の面があるのです。理論でわかったことは確かなのかもしれませんが、ではその戦略というのがどれが相当するのかを自然界から見つけ出すのはなかなか簡単ではなさそうです。
進化生物学を志向している私としては、今回ガチ進化生物学ネタにコメントさせてもらえて嬉しいです。
日本経済新聞電子版コラムhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC138WV0T10C21A4000000/
2021.4.16. トウくんのイソミミズ論文が、サイエンティフィック・リポーツに掲載されました!
発光種であるイソミミズの近縁種Pontodrilus longissimusは、東南アジアにしかいません。近縁種だから当然発光するだろうと思っていたのですが、タイに行って実際に調べてみたら、切ろうが潰そうが全く発光しなかったのです。
「新しい発光ミミズを発見」というネタにしようと思っていたのが、出端を挫かれてがっかりしていたんですが、ちょっと待てよ、これはむしろ面白いかも、と発想を切り替えてやったのが今回の研究です。
つまり、同じPontodrilus属の近縁種同士で発光するものと発光しないものがいて、発光する方は世界中に分布を広げている一方で発光しない方は分布が限定されているーーこれは、発光形質の進化が種の分布拡大に関係しているかもしれないとひらめいたのです。果たしてその進化のシナリオはうまく組み立てられたでしょうか。詳しくは是非論文の方をご覧ください。
タイでPontodrilus longissimusを採集したときの写真。このときは発光すると思ってたが、その夜、これが全く発光しないことを知った。
論文PDF(Springer Nature SharedIt)https://rdcu.be/ciN6W
本当は、サプルメント(補足データ)に付けた動画が面白いんですが、雜誌の都合でたった10秒の映像しか載せられませんでした。そこで、その代わりになるフルバージョン動画をYouTubeに上げましたので、こちらもぜひ見てください。
ハマベハサミムシが激しくイソミミズを攻撃するやイソミミズが光る粘液を放出するエキサイティングな場面をご堪能ください!!
動画1フルバージョンhttps://www.youtube.com/watch?v=nnQ03CLguKc
動画2フルバージョンhttps://www.youtube.com/watch?v=lOQAOyXykLA
2021.4.15. ウェブマガジン「ほとんど0円大学」で特撮を語る!
以前「ほとんど0円大学」で研究を紹介してもらったつながりで、なんと特撮を語る機会が!「ウルトラQ」と「セブン」をDVDに穴があくほど繰り返し見てきた知識(?)が思いがけず役立ちました。
「ウルトラQ」って、今のテレビ番組と比べると驚くほど画面が暗いシーンが多いんですよね。しかも白黒だから、その暗闇の中で怪物の目とか口とかが光ると、それはそれは恐ろしいわけです。実際の発光生物も、暗い環境の中にいたからこそ光る能力を進化させたんだなあ。ちなみに、ヒカリマイマイのように口が点滅して光るものは、セブンに出てくるゴドラ星人以外に私は知りません。
ほとんど0円大学「自然は想像力の源だ!」http://hotozero.com/knowledge/chubuuniv_luminescent_characters/
セブンのゴドラ星人の動画https://www.youtube.com/watch?v=3A7Fh2f79hE
2021.4.4. 図書館のテーマコーナーに著書が!
近所の図書館に行ってみたら、児童書のテーマコーナーに自分の著書が!この本を出してからもう8年前ですが、こうして並べていただけるのはとても嬉しいです。
以来ずっと本を執筆する機会に恵まれて、今もまさに2冊執筆中ですが、それもこれもすべてこの「ホタルの光は、なぞだらけ」を書かせていただき、それが読書感想文コンクールの課題図書に選定されたおかげです。
写真右手前です!みなさん、借りてね。
買って読んでもいいですよ↓
大場裕一「ホタルの光は、なぞだらけ」https://www.amazon.co.jp/dp/477432177X/
2021.4.1. フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」で解説予定!
発光生物学研究室は、早いもので6年目に入りました。さっそくの研究室ニュースですが、フジテレビの人気番組「世界の何だコレ!?ミステリー」で、とある発光生物について解説する予定です。取材はZoomで受けました。放送は4月14日(水)の予定。
背景にちらっと見えている青く光るものの正体は!番組放送をご期待ください!!
世界の何だコレ!?ミステリーHPhttps://www.fujitv.co.jp/sekainonandakore/