発光生物学研究室

2024.12.6 ヒカリコメツキ切手

 ヒカリコメツキ切手を入手。先のコンゴの切手を入手したら、こういうのはどうですか?という宣伝が出てきて、まんまと買ってしまった。でも、結構前から欲しかったやつだから、いい。
 セントビンセントは、コレクター向けの切手をたくさん発行してる国。でもこれは、ちゃんと自国の生物をデザインにした真面目な切手です。1979年の切手だから、ちょうどイギリスから独立した年だなあ。
 セントビンセントはカリブ海の島国ですから、ヒカリコメツキPyrophorus noctilucusがいるのです。あれ、切手にはPyrophorus noctilucaと書いてあるなあ。
 ちなみに、花のデザインのほうは、セイヨウキョウチクトウです。
 他にも、タマムシとハチとゾウムシとカマキリの切手も一緒についてきた。でも発光しないからいらない。

2024.11.30 富山に来てます

富山に来てます。長年の知り合いの稲村修さん(魚津水族館元館長)と久しぶりに会って乾杯。まあ、だいぶ飲んだあとの写真ですが。
無愛想な私がこんなに嬉しそうに写真に写っているのは非常に珍しい。よっぽど楽しかったようです。
稲村さんには私が編集した書籍『発光生物のはなし』(朝倉書店、2024年)でホタルイカについて書いていただきました。まあ、ホタルイカといえば稲村さんですから。
私も付き合いばっかり長くさせていただいて、ちっともホタルイカの研究が出来てませんから、そっちも何かすこし頑張らなきゃと思います。

2024.11.30 ヤコウタケシューズ

ヤコウタケをデザインソースにしたスニーカーがあると学生が教えてくれたので、さっそく買った。ただし、私はハイテクスニーカーは履かないので、妻に。アシックスとスニーカーショップのアトモスとのコラボです。
ソールとアシックスストライプが蓄光になっている。とくにソールはかなり強く緑色に光るので、明るいところで光を貯めたあと暗闇を歩いたらどんな風だろう。インソールにはヤコウタケがデザインされているが、ここは蓄光ではない。ヤコウタケがランニングシューズのデザインに着想を与えたというところが面白い。
ちなみに、タイメックスの全部蓄光の腕時計は「グローインザダーク」という名前で、発光生物からのインスピレーションではないようだ。発光生物とは関係ないし、私はデジタルウォッチはしないので、これは買わない。

https://www.fashion-press.net/news/126222

2024.11.27 コンゴの切手

コンゴ共和国の切手。Newtonの編集者の方に教えてもらって、早速さがして入手!ホウライエソとホウせキヒカリイカとオオホウネンエソ、みんな発光生物です。だいたい1964年くらいの切手らしい。ホウセキヒカリイカのデザインがアフリカンアートっぽくて秀逸です。ブリの仲間(ツムブリ)の切手も一緒に入ってきたけど、それは光んないからいらない。

2024.11.26 科学雑誌『ニュートン』の発光生物特集を監修しました

本日発売の『Newton』2025年1月号に、発光生物特集「光をあやつる生物たち」が掲載されました。内容は私が監修しましたが、写真画像のほとんどは出版社が独自に集めた素晴らしい写真が使われており、なかなか見応えのあるページです。内容も、編集者の方が(生物の知識が豊富で)素晴らしくて、かなり充実してます。充実しすぎてて、監修の内容チェックが結構大変でした。
今号のそのほかの記事も見てみましたが、素晴らしい充実度です。科学雑誌の編集っていい仕事だなあ。

2024.10.28 テレ朝『スーパーJチャンネル』で解説しました

本日、夕方の情報番組『スーパーJチャンネル』の中で、横浜で発生したヤコウチュウについて解説しました。取材連絡が来たのが午後1時半ころで、すぐさまZOOMインタビュー。研究室にいた南條さんと知り合いの写真家宮武健仁さんに貴重な写真を提供していただき、迅速な連携プレーでいいニュース記事になりました。
ちなみに、「初夏が多いが秋に大発生する例もある」というコメントはカットになってました。ヤコウチュウの発光の役割についてもコメントしましたが、そこも今回はありませんでした。ヤコウチュウはアンモニアを含んでいて魚が好んで食べたがらないことから、発光には「食べるな」という警告の役割があると言われています。
https://www.youtube.com/watch?v=jJwM-SNHGkE

2024.10.17 Eテレ「サイエンスZERO」の再放送は10月19日です!

サイエンスZERO、見ていただけましたか?まあ、夜遅い番組なので見てなかった人も多かったかと思いますので、再放送のお知らせです。再放送は、10月19日(土)午前11時からEテレです。
「見たよ」という人たちからは、私がちょっと批判的な発言をしていたのが「面白かった」と感想をいただきました。確かに編集の都合上、そんな感じを受けるかもしれませんね。私としては西と東のゲンジボタルの発光パターンが違うことについて否定するつもりは全くないんですが、そう単純じゃやないんですよ、ということも言いたかったんです。生前、大場信義先生も、2秒4秒と話を単純化されるのが一番困る、という話をされていました。
左の画像は、番組上で必要なので自分で撮影してもらえませんか、と言われて自分で撮ってみた動画の一部。結局どこにも使われていなかったような。。
https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/episode/te/M97XPWRYZM/

2024.10.4. NHK「サイエンスZERO」に出演します(10月13日放送)

NHKの科学番組『サイエンスZERO』に出演します。放送は10月13日(日)夜11時30分からです。今回はホタル特集です。画像は出せないので、以下の告知から写真をご覧ください。
共出演した鹿児島大の加藤先生は、井上咲楽さんや浅井アナウンサーとなじんで楽しそうに手を振ってますね。一番左の人は、番組プロデューサーですか?という感じで浮いています(乗り切れてない)。放送もこんな感じで私だけズレてるんでしょうか。見るのがちょっと心配です。

https://www.nhk.or.jp/citizenlab/hotaru/zero.html

2024.9.30. さいたま市立大宮北高校で講演してきました

SSHに選ばれているさいたま市立大宮北高校で講演してきました。全校生970人の前で話をさせていただいて、最後は花束までもらいました。発光生物の科学の面白さが伝わっていれば幸いです。写真は学校の正門付近。ちょうど池があってそのまわりの日陰にはホタルミミズがいかにもいそうだったので、ぜひ探してみてくださいという話をしてきました。

2024.9.28. 日経新聞「親子スクール理科学」の取材記事が出ました

日本経済新聞の土曜夕刊のコーナー「親子スクール理科学」取材を受けた記事が掲載されました。丁寧に取材していただいたので、とても読み応えのある面白い記事になっています。
写真の「光る前」がハダカイワシではなくキュウリエソなのはご愛嬌。まあ、カウンターイルミネーションの例としては間違っていないのでお許しください。それから、右のハダカイワシのイラストが「ハダカ」っぽいのもお見逃しください(ハダカイワシは自然状態では「ハダカ」ではありません)。
それはそうと、大変大きな記事で取り上げていただき嬉しいですね。発光生物の面白さが多くの読者に伝わると幸いです。
ウェブ版もあります(ただし有料記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG138Q50T10C24A9000000/

2024.9.25. 奇魚

全身真っ黒の「奇魚」って、これどうみてもアレですよね。明治時代の新聞に発見。西欧ではこの頃とっくにコレの正体が明らかになっていて、すでに学名も付いていました。当然これが発光生物だということも。

2024.9.24. 蛍と四谷怪談

 最もよく知られた怪談「東海道四谷怪談」にホタルが登場していることをご存知だろうか。舞台の大詰にちらっと出てくるそのホタルの場面を描いた浮世絵を入手しました。
 お岩の亡霊にさんざん苦しめられる自業自得の伊右衛門。鷹狩りに出かけたものの、鷹を見失って探すうちに夜になってしまう。ふと田舎家にひとりの美しい娘が。懲りずに言い寄る伊右衛門だったが、あたりのヤブ蚊が突如ホタルに変わる。そして、その娘が正体を表してー「うらめしいぞ、伊右衛門どの」。なんとそれはお岩の亡霊だった、というところで目が醒める。
 絵師は歌川国芳。さすがは国芳のデザインセンスであるが、見どころは何と言っても娘(=お岩)の背後に浮かぶ髑髏である。ただし、螢籠を持っているシーンは鶴屋南北の原作にはない。当時こういう歌舞伎の演出もあったのだろうか。

2024.9.15. 蛍に茄子

蛍だろうということで入手。茄子の形の窓の中に山水絵が描かれている。なぜ茄子なのか?
想像するに、「ほのかに」の枕言葉「蛍なす」に掛けているのではないか。「蛍なすほのかに見える夏山水」といったところか。そうであれば、なおさらこの二匹の昆虫は蛍であるに違いない。
ウラに文齋の銘あり。二代目小川文齋か?ふりもの(窯傷のひとつ)が2カ所あるが、これも表情のうち。明治時代くらいのものと思われるが、いい買い物をした。

2024.9.10. 三重の酒「語蛍」(かたるほたる)を飲みました。

蛍が現れた年にしか造らない、蛍の棲む三重県宮川の澄んだ水で造られた日本酒です。せっかくなので、私のとっておきホタル猪口で飲んでみました。

うまい。

「おいしい」とかいう表現よりも、力を込めて「うまい」と言いたくなる味。小さいお猪口では追いつかなくなり、あとはグラスに切り替えていただきました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000144957.html

2024.9.9. 「子供の科学」創刊100周年記念特集号に

創刊100年を迎える『子供の科学』に、「センパイ読者からのメッセージ」として私のコメントを載せていただきました。
「読者のページ」に紹介されている同年代の少年少女からの手紙、あれに子供の頃あこがれていました。でも、当時なにかを研究していたわけでも何かを発見したわけでもなかった自分には、結局ハガキを出すチャンスはありませんでした。紹介されている人たち、うらやましかったなあ。
だから、今回こうして憧れの雑誌に写真入りで載せていただいたのはものすごく嬉しい。いやほんと、どうでもいい研究とか言われながらも発光生物一筋でやってきたことがようやく報われた気がします。

https://www.seibundo-shinkosha.net/magazine/kids/90258/

2024.9.6. ついに本が出来ました!

ついに本が出来ました!タイトルは「発光生物のはなし」!わかる人にはわかるでしょう。そう、羽根田弥太『発光生物の話』のオマージュであります。朝倉書店まで行って、出来立てホヤホヤを手にしているところです。本作りはこの瞬間が一番嬉しいですね。皆さん、ぜひ買っちゃってください!AMAZONからも買えます。
ちなみに、私のこの写真、メイクしてます。NHKの番組出演のために渋谷に来てるんですが、人生ではじめてメイクされた。まあ、いつもの私にしか見えませんが、ちょっと肌艶が良く見えるような見えないような。。顔から青リンゴみたいな化粧品の匂いがしていてとても不快だ。

https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=17192&srsltid=AfmBOorflkUEl1cHFshQPAIhIM7iBDg-AJbQafSY7z9gGOq1HNGzkTOL

2024.8.11. サイエンスワールド(瑞浪市)でワークショップ&講演会

岐阜県瑞浪市にある科学館サイエンスワールドでワークショップと講演会をしてきました。先日採ったイソミミズを持って行って見せたら、みんな嫌がるかと思ったら、大人気であった。
小学2年生くらいの女の子がどうしてもイソミミズが欲しいというので、あまった2匹をプレゼントしたらものすごく喜んで、どうやって飼うのかとか、エサはなんですかとか、興奮で目が輝いていた。炎天下がんばって採りに行ったかいがあった。
写真はサイエンスワールドのエントランス。このへんにホタルミミズがいそうだと思ったので写真を撮っておいた。冬になったらまた来てみよう。

2024.8.9. 横国大の真鶴臨海環境センターに行ってきました

神奈川県真鶴にある横浜国大の臨海環境センターに行ってきました。朝から船に乗せてもらってプランクトンネット調査にも同行。写真だけみるとめちゃめちゃ楽しくない雰囲気がするかもしれませんが、これはたまたま。本当は海も穏やかでとても楽しかった(もうれつ暑かったけど)。午後はひたすらプランクトンのソーティング。帰ってくる途中、浜松まで来たところで神奈川で地震があったことを知った。

2024.8.7. 河和海岸にイソミミズ探しに行ってきました

思い立って、知多半島の河和海岸に発光ミミズ(イソミミズ)採集に行ってきました。今回は、大学院生の水野くんと7月末から来ているベルギーのリゼも同行。
写真はビーチで楽しそうに遊んでいる2人に見えるかもしれないけれど、実は腐りかけたアマモのあいだからひたすらミミズを引っ張り出しているところ。
炎天下で猛烈に暑かったけれど、小一時間で200匹くらい採れた。アマモが大量に打ち上げられてたのでコンディションがよかったのだろう。

2024.8.4. 全国高等学校総合文化祭の審査員をやってきました

岐阜共立大学で開催された第48回全国高等学校総合文化祭(インターハイの文化部門みたいなもの)の自然科学部門(生物)の審査委員をやってきました。
事前書類審査では、「みんな発想にオリジナリティーがないなあ」とか「もうちょっと高校生らしい方法で研究したらいいのに」とか厳しい目で見てましたが、当日の高校生たちの元気な研究発表を見てたらなんか感動した。
そもそも、自分が高校生のときにここまでやれたかというと全くその自信がない。と同じようなことを他の審査員も言っていた。

2024.8.2. 山本智之さんの著書『海の生き物図鑑』が出ました!

山本智之さんの新刊が出ました。内容はPart1からPart5までありますが、Part5はすべて発光生物の話題です。オドントシリス、フジクジラ、キンメモドキ、ドウクツヒカリクモヒトデと、私たちの研究もいろいろ出てきます。
山本さんと最初にお会いしたのは何の時だったかな?ともかくかれこれ長いお付き合いです。山本さんは、現役新聞記者にして水中撮影歴30年というすごい人。だから、文章にも写真にも説得力ありすぎです。
何より私にとって嬉しかったのは、同じ本の中に小野寺健一さん(高知大学)の研究が紹介されていること。小野寺さんとは、24年前に同じ研究室で、私が新米助教、小野寺さんがD3という関係でした。研究テーマは違いますが、みんなそれぞれの方向で頑張っているのを嬉しく思います。私と小野寺さんの研究を取り上げてくださいました山本さんに感謝です。

2024.8.1. HITATCHIの機関誌『Lab Scope』に研究室の記事が掲載されました!

日立ハイテクの機関誌『Lab Scope』に研究室の取材記事「光る生き物に魅せられて」が掲載されました。ウェブでも閲覧できますので、ぜひご覧ください。
「光る生き物に魅せられて」?‥どこかで聞いたことのあるタイトルだぞ。2つ前の記事参照!

https://www.labscope.net/invitation/435/

2024.7.30. 『子供の科学』100周年センパイ読者からのメッセージ

100年続く奇跡の科学雑誌『子供の科学』の100周年のお祝いにメッセージを寄せました。科学雑誌で100年続いてるってスゴいことです。定期購読してた記憶はないけれど、たまに本屋さんで買ってもらって読んでました。電子工作のレベルの高さと、読者からの手紙のレベルの高さにもいつも圧倒されていた記憶があります。そんな私も、『子供の科学』のおかげで、現在、科学者の末席を汚しております。研究成果をこれまで何度か誌面で紹介してもらっていることは、大いなる誇りです。https://www.kodomonokagaku.com/read/81239/

2024.7.26. NHK「おはよう日本」のNEWS WEBチェックに出てました

朝の5時台と6時台の2回は見ました。この日の朝に3回見たという人もいたので、3回出たものと思われます。たまたま東北地方にいましたが、すごい雨でした。こんなときに、どうでもいい研究者の情報ですみません。

2024.7.25. 明日(26日)のNHK 『おはよう日本』に登場予定です

明日7月26日朝のNHK『おはよう日本』に登場予定です。以前にNHK名古屋に取材してもらったものです。朝5時半過ぎと6時10分過ぎの2回流れる予定だそうです。
『おはよう日本』といえば、どこのご家庭でも朝の忙しい時間に付けている方が相当いらっしゃるものと思います。

2024.7.24. シチズンラボにまた新しい記事が出ました

NHKシチズンラボ「ゲンジボタル大調査」にまた新しい記事が掲載されました。日本ではあまり知られていないヨーロッパとアメリカのホタル事情を紹介しています。

https://www.nhk.or.jp/citizenlab/hotaru/citizen_kiji_hotaru_5.html

2024.7.20. テレビ愛知(発光生物じゃありませんが‥)

7月17日から始まりました中部大学蝶類研究資料館の夏の企画展「日本全国のチョウ:紋様の多様性を楽しむ」について、テレビ愛知で取材があり、夕方の番組「5時スタ」で紹介されました。これはそれと同じYahooニュース。私がチョウのことを語っております。いちおう館長なので。また昆虫DNA研究会の代表でもあるので(今年まで)、チョウのことも全く知らないわけじゃないんですが。とにかく、チョウに詳しい人ってものすごくて、しかもたくさんいる。だから「私、チョウのこと知ってます」なんて口が裂けても言う気にならない。そんなチョウのシロウトでも十分に楽しめる展示ですので、ぜひみなさん見にきてください!詳しくは以下のURLをご覧ください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4c19d1b04feeeb75b726c1875480d4fa3701f3df

https://www.chubu.ac.jp/news/36631/

2024.7.13. NHK8Kでも放送します。

7月15日 月曜 9:00 -10:00 NHKEテレ1名古屋
https://bangumi.org/tv_events/seasons?season_id=873048&ggm_group_id=76

7月14日 日曜 19:00 -20:00 NHK BS8K でも放送されます。
https://bangumi.org/tv_events/seasons?season_id=872833&ggm_group_id=42

そして、ついに謎の科学者「オーバ博士」のキャラクター映像を発見!
https://www.nhk.jp/g/pr/blog/ujqupbrws5k/

2024.7.11. Eテレ「暗闇の大冒険」のご案内(7月15日放送)

「暗闇の大冒険!発光生物に出会う旅」が、Eテレ7月15日(月)9:00-10:00に放送されます。実はこれ、1月にNHKBSで放送した『フロンティア』のキッズ向けリメイク版でして、私が登場する代わりに「オーバ博士」なるキャラが登場するらしい。どんなキャラクターなのか私も見てないからわかりませんが、私の下手な説明の代わりに声優さんがちゃんと喋ってくれるはずなので、私も安心して見れるというものです。

https://bangumi.org/tv_events/seasons?season_id=873048&ggm_group_id=8

2024.7.8. シチズンラボにまた新しい記事が出ました

NHKシチズンラボ「ゲンジボタル大調査」にまた新しい記事が掲載されました。私はホタルの保全の専門家ではありませんが、世界的にもホタルの科学は保全と切っても切り離せないので、ホタルを研究する者として何らか言及しないわけにはいきません。

https://www.nhk.or.jp/citizenlab/hotaru/citizen_kiji_hotaru_5.html

2024.6.29. イギリスの古い絵葉書

イギリスの古い絵葉書を手に入れました。年代は不詳ですが、おそらく1960年代くらいのもの。イラストはモリー・ブレット(1902-1990)。ファンタジックな動物挿絵を得意とするイギリスのイラストレーターです。イギリスの動物挿絵といえば「ピーターラビット」を描いたビアトリクス・ポターが有名ですが、その系列にある挿絵画家です。
ホタルが描かれていますが、イギリスのホタルといえば、メスが無翅のLampyris noctiluca。飛べないから、けなげに木の枝(クワの木?)にくっついて動物たちの宴会を照らしています。
こういう、素朴でちょい古いヨーロッパの挿絵は大好き。

2024.6.26. NHK「まるっと!」で研究室の活動が紹介されました!

東海NHK「まるっと!」で、私たちの研究室の活動が紹介されました。大学構内と尾鷲アクアステーション(深層水施設)の2箇所で行った2日間の取材をコンパクトにまとめた特集です。
放送内容は東海NEWS WEBでも見ることができますので、放送を見逃した方はぜひこちらからご覧ください。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/20240626/3000036216.html

2024.6.15. インタビュー記事!

TLG GROUPさまにインタビュー記事をいただきました。ありがとうございます。これを読んだ皆さんに、科学研究の面白さが伝われば、私としても嬉しいことです。

https://tlg.co.jp/interview-professor-oba/

2024.6.10. シチズンラボに新しい記事が出ました

 NHKシチズンラボに新しい記事を書いたのが掲載されました。ホタルの発光の進化についてです。大河ドラマ「光る君へ」にホタルが出てきたのをネタにしたいなと思ってたら、いいタイミングで本家NHKさんの関連サイトに記事を書くことができました。
 大河ドラマでは、ホタルはCGでしたがちゃんとゆっくり点滅してました。たぶん2秒型だったような。「1億年前のホタル」ならぬ「1千年前のホタル」の再現ですね。
https://www.nhk.or.jp/citizenlab/hotaru/citizen_kiji_hotaru_4.html

2024.6.8. 名古屋に帰ってきました

国際カイアシ学会で売ってたマグネット。当然、どちらも買ってきました。全くわからない生物のマグネットもたくさん売ってた。

2024.6.7. 国際カイアシ学会終わりました

 月曜日から続いてた国際カイアシ学会も、とうとう終わってしまいました。今日はフェアウェルパーティー。キーノートレクチャーをした私とボクシャル博士と一緒の写真を撮ってもらいました。博士によると、この学会で昔もうひとり発光生物の話をした人がいる、ピーター・ヘリング博士だ、ということでした。なんとヘリング博士!「ピーターは講演したらすぐ帰ったけど、君は最後までいて立派だね」と言われた。そりゃそうです。私ごときが講演したらさっさと帰っていいわけがない。
 イギリスから来たボクシャル博士はダンディだった。海洋生物学者はみんな普段から長靴履いてんだろう、という偏見があったが、博士はよく磨かれたフルブローグのいい靴履いてた。さらに、エクスカーションで洞窟に行った時はちゃんと運動靴に履き替えてた。わざわざ2足の靴を持ってくるとはさすがイギリス人。しかも、そのときのトラウザーズはオリーブグリーンのモールスキン。これぞブリティッシュだ!

2024.6.6. 引き続き国際カイアシ学会に参加してます

ポスター発表とか、結構いろいろいい話が聞けます。ほんと勉強になります。今回は基調講演者ということで新幹線はグリーン車でしたが、グリーン車なんて乗ったことないから、ワゴン販売が来たりおしぼりが配られたりするなんて知らんかった。これまた勉強になります。
広島に近づいてきたら「生もみじ」というのが配られた。さすがグリーン車は飛行機みたいにお菓子が出るんだなあ、それにしても長細いもみじ饅頭だなあ、とおもってかぶりついたら、おしぼりだった!かぶりつく前に気がつけよ!とお思いでしょうが、かぶりついてしまったものは仕方がない。

2024.6.3. 国際カイアシ学会で基調講演しました。

第15回国際カイアシ学会(15th international Conference on Copepoda)で基調講演をしてきました。基調講演はカイアシ学の権威ボクシャル博士と私のふたりだけ、本当に私でいいのかしら?と思いつつも、頼まれたからにゃキチンとやらねばなるまい!と奮起して、東京から広島までの4時間ぶっ通しでスライドを作り、前日の朝3時半まで話を整えました。結果は、、、すごくウケた。というか受け入れていただけた。「nice talk!」なんて言ってくれるのは、きっと私の英語がたどたどしいから励ましてくれてるんだろうと思ってたけど、今回は本当にnice talkと言ってもらえてる手応えがあった。お昼の時間、N先生という方が私のところに来て、私の講演がすごく面白かったと言ってどう面白かったかを語ってくれた。まさに私が意図したとおりのことを説明してくれるから嬉しいと言うよりこの人すごいなあと思ったら、あとから調べたらすごい先生だった。私も50をすぎて「これがしっかりやれたらもうあとはどうでもいい!」みたいに必死で何かを準備するのはもうめんどくさいんだけど、こうやって手応えがあると、ああやってよかったなあとまた思う。

2024.5.29. NHKシチズンラボ「ゲンジボタル大調査」に寄稿しました。

NHKにシチズンラボという企画がありまして、セミ調査が有名なんですが、今季からゲンジボタルもやってます。鹿児島大の加藤先生が集約してくださってます。

2024.4.24. アメリカの科学雑誌Scientific Americanにコメント

アメリカの伝統ある一般科学雑誌Scientific Americanの記事に別所くんらの最新研究が紹介されました(2024.4.23公開)。内容は、簡単にいうと、「サンゴの仲間はカンブリア紀から発光していただろう」というものです。記事には私のコメントが紹介されています。ちょっとネガティブなコメントの部分を大きく使われてしまってますが、さいごに「太古の暗い海の中で、サンゴが光っていて、大きな目を持った捕食者がいる、そんな世界を想像してみてよ」「Life is wonderful」(かくも素晴らしき生命かな)という私のポジティブな絶賛も紹介してもらえました。もちろん「Life is wonderful」とは、カンブリア紀の生物群を一躍スターダムの位置に持ち上げた立役者スティーヴン・ジェイ・グールドの名著『ワンダフル・ライフ』にかけていることは言うまでもありません。進化に関心のある欧米人ならばピンとくるはず。

2024.4.23. 岩波の『科学』5月号の特集は「魅惑の発光生物」!

岩波書店の最も伝統ある科学雑誌『科学』の次号(5月号)は、発光生物特集です!発光生物の研究で活躍する若い研究者を中心に記事を分担執筆していただきました。私の元指導学生で現在バリバリ活躍中の別所学君と蟹江秀星君はもちろん、発光きのこの黒木秀一さん、ホタルミミズの柴田康平さん、五島ゲンジボタルの大庭伸也さん、発光バクテリアの吉澤晋さん、魚類(とくにソコダラ類)の中山直秀さん、発光の化学といえばの平野誉さん、発光トビムシの大平敦子さんと中森泰三さん、と素晴らしい顔ぶれ。皆さん、私の期待に応えてくださり、私では絶対に書けない面白くてためになる原稿を書いていただきました。

岩波の『科学』って、寺田寅彦が創刊に関わってるんですね。ちょっと嬉しい。

岩波書店のURL(2024年5月号). https://www.iwanami.co.jp/book/b646232.html

2024.4.20. 光るカタツムリが軟体動物ベスト・オブ・ザ・イヤーで優勝!

今年度最初のニュースは、「Molluscs of the Year 2024」で我らが発光カタツムリPhuphania crosseiが優勝したという話題です。まあ、カー・オブ・ザ・イヤーの軟体動物版だと思ってください(とりあえず)。軟体動物というのは、簡単にいうとイカ、タコ、巻貝、二枚貝なんかのことですが、ウミウシとか貝は世界的にも人気で、マニアも多いんですよ。そのなかで、2023年に話題となった軟体動物の中で、発光カタツムリが、6000件以上の投票のうち半分以上を得票して堂々の優勝です。ちなみに、光ってる写真は私がタイに行った時に撮ったもの(自慢)。副賞として、ロエベ(あの高級革ブランド)の財団より、なんとこのカタツムリの全ゲノム解読サービスが提供されるそうです!左の写真は、受賞した写真とは別ショット。苦労して撮影した甲斐がありました。