杉井研究室

小型堤防模型の越流破堤実験(庄内川右岸3.1km河川敷)
杉井俊夫教授

土と水の研究室本研究室では、地盤防災に関わる研究を行っています。地盤の破壊現象のほとんどが、水によって生じます。斜面崩壊、液状化、河川堤防の破堤、いずれも水がなければ破壊はしません。また、長い間、水に浸かっていた土や岩石があるとき空気に触れて乾燥したり、再び雨など水を吸ったりすることで、風化や劣化が起きて強度の低下が起きたりします。このように、土は水の影響を大きく受けて破壊、大きな災害に至るために、土中の水の流れを把握することが大切になります。

環境面においても土と水は重要な関係を持っています。地下水位が低下すると、地盤沈下や井戸枯れ、逆に地下水位が高くなりすぎると植物の根腐れ、構造物の浮き上がりや液状化が生じやすくなります。土の保水性(水持ちのよさ)は、土埃はもちろん、水分蒸発時の気化熱により地表面の温度上昇を押さえることも可能です。私たちは、こうした土(岩石)と水の問題を取扱った研究を行い、地盤災害の防止、環境問題に取り組んでいます。

【写真】小型堤防模型の越流破堤実験(庄内川右岸3.1km河川敷)

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