中島康夫・山崎真樹子・鈴木清一・井上嘉則・上茶谷若・山本 敦、2013 Apr., 「電気伝導度検出イオンクロマトグラフィーによるグリホサートの選択的抽出剤としての金属酸化物の適用」、環境水中の除草剤グリホサートをチタニアで選択的に捕集し、溶出に用いた高アルカリをサプレッサシステムで除去するインライン電気伝導度検出イオンクロマトグラフィーを確立した。分析化学、62, 349-354.
Toshio Miwa, Atsushi Yamamoto, Mitsuru Saito, Yoshinori Inoue, 2013 May, “Retention of halogenated solutes on stationary phases containing heavy atoms”,ハロゲン化フェノールを官能基として導入した吸着剤に対し、吸着選択性を示す溶質の物性からその吸着メカニズムを推察した。Molecules, 18, 5167-5171.
Shuji Kodama, Sen-ichi Aizawa, Atsushi Taga, Yoshitaka Honda, Kentaro Suzuki, Tomoko Kemmei, Atsushi Yamamoto, 2013 May, “Determination of a-Hydroxy Acids and their Enantiomers in Fruit Juices by Ligand Exchange Capillary Electrophoresis with a Dual Central Metal Ion System”, 配位子交換CEによる光学分割で、Cu(II)単独でa-ヒドロキシ酸類を一斉に分析することは困難である。そこでSc(III)を組み合わせることで一斉分割を可能にし、果汁分析に適用した。Electrophoresis, 34, 1327-1333.
山本 敦・三輪俊夫。2013 Dec., 「残留農薬分析に適した高選択性吸着剤開発の可能性」、ポジティブリスト制度の導入に伴う残留農薬分析の混乱は、MS(/MS)を用いることで急場をしのいだ。しかし、この状態が何時までも保てる保証はない。MSの負担を軽くすべく残留農薬分析に利用可能なテーラーメード吸着剤の過去・現在・未来について概説した。㈶食品分析開発センターSUNATECメールマガジン
井上嘉則・上茶谷若・山本 敦、2014Feb.,「両性イオン型化合物の水和能を活用した保水性分離剤の開発」、我々のこれまで行ってきた新規な親水性相互作用を利用した吸着剤の開発、及びその応用に関するミニレビュー。分析化学、63, 79-92.
鈴木志穂・三輪俊夫・山本 敦・斎藤 勲・井上嘉則・齊藤満。双極子認識型吸着剤の開発と蜂蜜中フェニコール系合成抗菌剤の簡易一斉分析法、2013年5月、第73回分析化学討論会(函館)。蜂蜜中のフェニコール系合成抗菌剤3種を、ニトロフェノキシ基を官能基として導入した吸着剤で精製し、LC-MSで定量することを可能にした。
三輪俊夫・鈴木志穂・山本 敦・斎藤 勲・井上嘉則・齊藤 満。新規液体クロマトグラフィー用固定相の開発とQSARパラメータを用いた溶質選択性の評価、2013年5月、第73回分析化学討論会(函館)。メタクリレート系の基材樹脂に種々の官能基を導入した分離剤をLCカラムに充てんし、得られた保持比を定量的構造活性相関パラメータにて解析した。
小玉修嗣・山本 敦・多賀 淳・會澤宣一・健名智子・誉田佳孝・鈴木健太郎・早川和一。Cu(II)及びSc(III)の二種類の金属イオンを中心イオンに用いた配位子交換キャピラリー電気泳動法による有機酸の光学異性体分析、2013年5月、第73回分析化学討論会(函館)。Cu(II)及びAl(III)イオンを中心イオンに用いた系でa-ヒドロキシ酸類を一斉に光学分析すると、相互分離やピーク形状に問題が残った。Al(III)の代わりにSc(III)を用いることで問題が解決されることを見出した。
上茶谷若・井上嘉則・山本敦。弱イオン性両性イオン型高分子固定保水性分離剤における有機酸類の保持挙動、2013年5月、第73回分析化学討論会(函館)。ジアリルアミン-マレイン酸共重合体導入固定相を有するHPLC用カラムでの有機酸類の保持挙動を解析した。
坂井田将司・竹本絢香・三輪俊夫・高井里奈・山本 敦・斎藤 勲・井上嘉則。双極子認識型吸着剤の開発と玄米中ウレア系薬剤の一斉抽出への適用、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。p-ニトロフェノキシ基を導入した吸着剤上へのウレア系薬剤の吸脱着条件が明らかとなっている。そこで今回は、本吸着剤を玄米試料へ適用した。
高井里奈・三輪俊夫・山本 敦・斎藤勲・東海林秀典・加藤祐史・井上嘉則・齊藤 満。新規吸着剤と化学発光検出フローインジェクション法によるウレア系薬剤の高感度迅速分析、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。p-ニトロフェノキシ基を導入した吸着剤をインラインに組み込んだ硫酸セリウム増感亜硫酸-過マンガン酸系の化学発光FIAシステムを構築した。
上茶谷若・井上嘉則・山本 敦。両性イオン型高分子結合分離剤における糖類の保持挙動、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。ジアリルアミン-マレイン酸共重合体導入分離剤による糖類のHPLC保持挙動を考察した。
健名智子・小玉修嗣・山本敦・井上嘉則・早川和一。鉄添加移動相を用いる有機酸の一斉分析、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。有機酸類が金属イオンと配位する性質を利用して疎水性とUV吸収性を増大させた逆相HPLC-UVを検討した。今回は移動相中に鉄を添加した系での分離特性を評価した。
小玉修嗣・山本 敦・多賀 淳・會澤宣一・健名智子・赤羽麻美・誉田佳孝・鈴木健太郎・早川和一。ジュース中の有機酸光学異性体のキャピラリー電気泳動分析、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。リンゴ酸、酒石酸、イソクエン酸の光学異性体を同時分析するための試みとして、二種類の中心金属を併用した配位子交換キャピラリー電気泳動法を検討した。
吉井沙織・三輪俊夫・山本 敦。東海林秀典・加藤祐史・井上嘉則。ネオニコチノイド系農薬分析のためのインライン前処理-FIAシステムの構築、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。ネオニコチノイド系殺虫剤がp-ニトロフェノキシ基を導入した吸着剤に選択的に捕捉されること、及びこれら薬剤が光誘起発蛍光化を示すことを利用した新規FIAシステムを構築した。今回は、イミダクロプリドをモデル化合物として選定して実試料への適用を試みた。
三輪俊夫・高井里奈・山本 敦・井上嘉則・齊藤 満。ニトロ化芳香環を有する新規LC用分離剤の開発とその分離特性の評価、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。アミノプロピル基導入シリカゲルに、スペーサーの鎖長や種類が異なるニトロ化芳香環基を化学修飾した新規の固定相をいくつか合成し、LCカラムでのベンゼン及びフェノール誘導体の保持特性を評価した。
鈴木ラデンイルワンタカラ・三輪俊夫・高井里奈・山本 敦・井上嘉則・齊藤 満。フロンタルアナリシスクロマトグラフィーによる新規吸着剤の吸着特性評価、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。特徴的な吸着特性を示すp-ニトロフェノキシ基を導入した吸着剤に対するハロゲン化フェノール類の吸着等温線を作成し、その吸着機構の解明に着手した。
鈴木志穂・三輪俊夫・山本敦・斎藤勲・山本喬久・中島康夫・井上嘉則。試料精製法としてのマイクロダイアリシスの新たな展開、2013年9月、日本分析化学会第62年会(東大阪)。マイクロダイアリシスにおける農薬類の透析効率について、吸収液の組成や液性、膜の材質や厚さについて検討した。
日置清香・三輪俊夫・山本良平・井上嘉則・山本 敦・松島充代子・川部 勤。非侵襲性治療薬物モニタリングのための呼気中薬物捕集用吸着剤の検討、2013年11月、第13回高山フォーラム(高山)。療薬物モニタリングを呼気で行うための吸着剤を、テオフィリンをモデル化合物として設計・評価した。優秀賞受賞。
鈴木志穂・三輪俊夫・山本敦・斎藤勲・井上嘉則。インラインダイアリシス前処理における食品中マトリクスの除去効果、2013年11月、第13回高山フォーラム(高山)。LC-MSによる残留農薬一斉分析のための簡易精製法として膜透析法を利用するための条件検討を行った。
井上嘉則・上茶谷若・小林泰之・山本敦。両性イオン型高分子結合分離剤における官能基の架橋及び対イオンの水溶性化合物の抽出分離特性の影響、2013年11月、第30回イオンクロマトグラフィー討論会(長久手)。弱イオン性両性イオン型高分子を固定した吸着剤による親水性溶質の保持特性を、高分子の架橋度と対イオンを変化させた固相抽出法で評価した。
小玉修嗣・赤羽麻美・山本 敦・多賀 淳・會澤宣一・早川和一。有機酸のキラル配位子交換キャピラリー電気泳動分析、2013年11月、第30回イオンクロマトグラフィー討論会(長久手)。Cu(II)-Sc(III)系での配位子交換キャピラリー電気泳動法を用い、果汁中のa-ヒドロキシカルボン酸の光学分割を網羅的に行った。
健名智子・小玉修嗣・山本敦・井上嘉則・早川和一。銅添加移動相を用いる有機酸の一斉分析、2013年11月、第30回イオンクロマトグラフィー討論会(長久手)。有機酸の金属錯体を分離と検出に用いる試みを継続しているが、今回は銅を移動相に添加して陰イオン交換-UV検出法を検討した。
日置清香・三輪俊夫・山本良平・井上嘉則・山本 敦・松島充代子・川部 勤。非浸襲的治療薬物モニタリングのための呼気用新規吸着剤の開発、2014年3月、日本薬学会第134年会(熊本)。療薬物モニタリングを呼気で行うための吸着剤を、テオフィリンをモデル化合物として設計・評価し、ラットを使った呼気実験に適用した。
健名智子・小玉修嗣・山本敦・井上嘉則・早川和一。銅添加移動相を用いるモノカルボン酸の一斉分析、2014年3月、日本薬学会第134年会(熊本)。銅のみを溶離液とした吸光度検出イオンクロマトグラフィーにおいて、一価有機酸の分離と検出感度の最適化を図った。