6月は、前半はどちらかというと肌寒い日が多く過ごしやすかったのですが、後半にかけて日本特有の蒸し暑い日が続き、体調を崩しやすい一か月となりました。しかし、農場サポーターズは、そんな日々にも負けず、しっかりとした体調管理のもと、熱中症対策を行い活動しました。
6月の活動内容は、草刈りや用水路清掃、さらに毎年恒例、大イベントの1つである田植えを行いました。
田植え当日は、少し日差しが痛いように感じましたが、天気に恵まれ、去年と同様に予定の日時通りに田植えを行うことができました。

さあ、田植えの始まりです!農場サポーターズの指示のもと、FS(環境生物科学科)の方から順に植え始めました。図2の写真を見ていただくと、長靴の半分まで水田の水位が上がってしまっているのがわかるかと思います。そうです、今年の田植えは、水田の水を多く入れすぎてしまったようで、、、みんな転んで泥だらけにならないかとヒヤヒヤしましたが、皆さん気を付けて田植えを行ったようで、転んだ人はいなかったみたいです。ちょっと期待していましたが、残念…
あと、田植えの前のことですが、図3の写真をよく見ていただくと、奥に裸足の方が4人いますね。去年は、長靴の数量の関係でやむを得ず裸足になる方がいましたが、今年も見ることができるとは思いませんでした。田植えは、大変だったと思いますが、この後、何だかんだ楽しんで頂けているように見えたので、よかったです。



お次は、待ちに待ったお昼休憩です。農場サポーターズのメンバーは、会計係に近くのスーパーで昼食を買って来てもらい、去年から利用しているセミナーハウスで昼食を食べました。セミナーハウスは、エアコンのクーラーをガンガンにつけていましたが、皆さん、しっかりと休憩できたでしょうか。
写真には写っていませんが、私は、ハンバーグ弁当を食べました。まだまだ田植えの途中ですが、一仕事を終えた後のご飯はやっぱり格別ですね。美味い!!
午後も順調に作業を進めることができ、今年度は16時ごろに田植えが終了しました。稲が等間隔に植えられ、なかなか綺麗に田植えができたのではないでしょうか。今年は、農場サポーターズ、先生、FS(環境生物科学科)やFT2(食品栄養科学科管理栄養科学専攻)の方、外部の方々など、多くの方のご協力のもと、例年と比べてもかなり早く終わらせることができたみたいです。本当にありがとうございました!!



田植え後の様子です。この日は、夜の間にたくさん雨が降ったみたいで、水田の水位が稲を超えるように畔(あぜ)まで溢れ出ていました。毎日、田んぼの様子を見に行っていますが、水田の水位を適切な高さに調整することは、やはり難しいですね。経験不足&時間不足、、、悔し、、 さらに気温が下がり、薄い上着が必要な日でもありました。稲のことが心配ではありましたが、今のところ問題なく成長しているようでよかったです。
また、図8の写真を見ていただく通り、太陽に焼かれそうなほど厳しい暑さが続く日がありました。実習農場の水田では、図9のザリガニが茹で上がったような光景が所々見られました。この光景は全国的に見られたそうです。原因としては、1つは水田が高水温になったこと、もう1つは水田が高水温になったことによる酸欠であると考えられています1)。こういった様子は去年は見られなかったので、とてもびっくりしました。


また、今月も応用生物学部実習農場では、生き物を観察することができました。毎回、ザックリとした昆虫の種類の名前は分かるのですが、さらに詳しく名前を知ろうと調べてみても、なかなか詳しい名前までは判別できないですね、、、
とりあえず、こちらのカマキリは、色から見て、ウスバカカマキリかハラビロカマキリあたりのような気がします2)。こちらのカマキリは、翅(はね)がお尻まで伸びていなかったため、成虫ではなく、おそらく幼虫のカマキリであると考えられます。
「え、成虫じゃないの?」と思った方がいらっしゃるのではないでしょうか。私もその中の一人です。
実は、カマキリは、卵→幼虫→成虫の3つの発育段階をもつ【不完全変態】というタイプの昆虫です。成長のたびに脱皮を繰り返し、最終脱皮のときに翅が一気に伸びることで、成虫の翅となります。そのため、翅がお尻まで伸びていないカマキリは、幼虫とされているのです3)。
思い返してみると、小学生のころに見た卵から孵化した後のカマキリは、爪ほどの大きさのカマキリだったことを思い出しました。そこから、写真のカマキリの大きさまで成長したと考えると、生命のすばらしさを感じ、感動しますね。
このまま成虫まで無事に育ってほしいと願っています。

農場サポーターズは、このように昆虫に興味がある方だけでなく、米作りに興味がある方やガクチカとして参加したい方も大募集しています。農作業しながらの何気ないおしゃべりも楽しいですよ(*^^*)キャンパスプラザ1階などの応用生物学部の掲示板に案内が掲示されているので、気になる方はぜひ見てみてくださいね 。 7月は、除草や用水路清掃の他に水田内の除草を行います。6月に引き続き、体調管理と熱中症に十分気を付けて活動を行うよう心掛けていきたいと思います。

引用:1)田んぼでザリガニ大量死 水温上昇? 酸素不足? 各地で相次ぐ(日本農業新聞) – Yahoo!ニュース (2025/07/09閲覧)
引用:2) カマキリ目(カマキリ図鑑) (2025/07/08閲覧)
引用:3) 小原嘉明(1995)『昆虫生物学』株式会社朝倉書店
作成者:國井、星野