堤内研究室(生体機能物質科学)

標的指向性磁性ナノ粒子の調製と機能評価

磁性ナノ粒子は主に常磁性を持ったナノメートルサイズの粒子のことである。磁性ナノ粒子の中でも酸化鉄ナノ物質は生体への安全性が高いことから核磁気共鳴画像法(MRI)の造影剤や温熱療法など医療関連分野における応用研究が進められており、我々も鉄ペンタカルボニルの高温熱分解反応を用いてFe3O4からなる種々のマグネタイトナノ粒子(MNPs) を調製している。表面に抗体や各種生理活性物質を結合させることで、標的指向性のMRI造影剤やアクセプター探索型磁性ナノ粒子プローブなどを開発している。最近はがん温熱療法に用いる機器の開発も行っている。

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アクセプター探索型磁性ナノ粒子プローブの開発